アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

モノとコトの融合。橋本氏が提唱する「捨てない」生き方とは。

京都にハッピーという会社がある。その社長である橋本英夫氏が書いた
「捨てない」生き方、を読んだ。



ハッピーは一見クリーニング会社のように見えるが、コンセプトが違う。
そのコンセプトとは衣類の総合メンテナンス業だ。

コンセプトの明示で、仕事のあり方も人の考え方もがらっと変わる。
クリーニング業であれば、とりあえず服をきれいにすることであるが、
衣類のメンテナンス業であれば、服をきれいにするということは単に一要素で、
事業の領域は大幅に拡大するのである。

たとえば、ハッピーの主力サービスである、ケアメンテ。
ケアメンテとは、橋本氏いわく、捨てないライフスタイルの提案であり、
京都をはじめ古来日本で受け継がれてきた、ものを大切に使い続けるという文化を
再発信する役割を担っているという。

具体的には独自の技術を組み合わせ、大切な衣類を長く着用してもらうための
メンテナンスサービスといった感じだろうか。
もちろん洗うという作業もそこには含まれるが、
重要なのは、最適化を求めるコンサルティングという考え方が中心にあることだ
その付加価値こそ、最大の強みであり差別化のポイントなのである。。

橋本氏は、こういったサービスが成り立つ時代背景として、
消費者意識の「モノからコトへの大転換」を挙げている。

過去にも書いたが大消費時代は終わり、新たな価値感の時代に移り変わる、
そんな転換点に今があることは間違いない。

その流れを的確に捉えた先見の明がこのビジネスを成長させている最大の理由だとは思うが、
そのバックボーンには京都でビジネスを展開していることも重要な要素になっている。

伝統を大切にし、継続、愛着を重んじる。
まさしく、本のタイトルにもなっている、「捨てない」生き方。
橋本氏がクリーニング業界に革命をもたらしているのと同様、
他業界でも今重要なキーワードだとあらためて思った次第。

その他百貨店や高級ブランド店との提携、クローゼットのアウトソーシング事業、子供服の再生事業など、
クリーニング店の常識を破った新たなサービスを続々と展開する橋本氏。
ヒント満載の本書は、今価値観の転換を求められている経営者にもおすすめの1冊である。

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