アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

BRAND WILL中心型広告コミュニケーション

博報堂DYメディアパートナーズに所属する佐藤達郎氏が書いた
「教えて!カンヌ国際広告祭」を読んだ。



かつてカンヌ国際広告祭で審査員を務め、さらには毎年参加者としてカンヌへ行くという、
数少ないカンヌ国際広告祭通という立場から、カンヌで賞を取る作品の傾向や推移を、
実作品を紹介しつつ教えてくれている。

CMの変遷を知る上でも貴重な1冊と言える。

とここまではタイトル通りの内容であるが、実は本書の存在意義は別のところにある。

カンヌ国際広告祭の作品紹介はあくまで広告コミュニケーションの変化を伝えるための
素材であって、目的はこれからの広告コミュニケーションを問うという深い内容なのである。

その中で、キーワードのひとつとして登場するのが、「BRAND WILL」だ。

商品がコモディティ化している今、USPやインサイトでは、届くメッセージを作ることができない。
重要なのは、共感や絆を作るBRAND WILL=意志、というわけだ。

ブランドが属するカテゴリーに対して、ブランドが、ある意志=WILLを表明して、
その強いメッセージをもとに広告コミュニケーションを考える。

売るまえに、絆や共感を作るためのメッセージなのである。

今の消費者は売らんかなのメッセージが少しでも顔を見せると嫌悪感を覚え引いてしまう傾向にある。
その売らんかなの代表(というかCMはそもそもそのためにあるのだから)が、
テレビCMであるからやっかいだ。

従来型のクリエイターの方法論とは180度違う、
BRAND WILL中心型広告コミュニケーション。
そのエッセンスがまとめらえた本書は、
これからのアドマンにとっては知っておいて損のない、いや知っておかなければならない、
貴重な考え方をまとめたものであることは間違いない。

しかし重要なのは読む態度、読んだ後の行動だ。
まずは、過去の成功体験を捨て自らの価値観の転換が必要不可欠だろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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