アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

メディアプランニングならぬ、ピープルプランニング。

日米間ビジネスコンサルタント、石塚しのぶ氏が書いた「ザッポスの奇跡」を読んだ。



ザッポスはネットで靴を売るショップであるが、ただの靴店ではない。
すべてに既成概念を覆す数々の逸話を残すサービスカンパニーだ。

根底にあるのは逆ピラミッド型の経営。顧客と接する現場の社員を頂点に、
徹底した顧客志向を貫き、急成長を遂げた会社。

タイトルに掲げた「メディアプランニングならぬ、ピープルプランニング」は、
マーケティングに対するザッポスの考え方。

以下、本書から抜粋して紹介する。

広告主導のマーケティングは、どのメディアにどれだけお金を費やし、どういったメッセージを発信するか、
ということに企業の焦点が置かれていた。

しかし、ザッポスでは顧客であり、社員である「人」がメディアだ。

企業にとっては最も貴重なアセットである「人」を、いかに活用していくのか、
それは、顧客に対しては「口コミ」の働きかけであり、社員に対しては「ブランディング」の働きかけである。

顧客を驚嘆させるサービスの提供、そして、社員ハピネスを追求する経営の徹底、
それはいずれも多大なリソースを要することだが、マスメディア広告にお金をかけることと、
企業にとっての意義としてはそれほど大差はない。

以上。

見事な考え方である。
こうまで正論を投げかけられると、どれだけ有能なアドマンであっても、ぐうの音も出ないだろう。
これがこれからのマーケティングの考え方の主流になっていくとするなら、
広告会社の未来はますます厳しいと言わざるを得ない。

お金をかけるなら広告から人そのものへ。これからのビジネスの大きなヒントとも言える。
いまだ社員のけつをたたいて売上数字を創っている会社の幹部には、
一度目を通しても損はない1冊「ザッポスの悲劇」である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

書評ありがとうございました

adrunner様
こんにちは。「ザッポスの奇跡」著者の石塚です。拙著をお読みいただきありがとうございます。これからは「個」をしっかりと活用していく企業が成長していくことになりますね。

今後ともよろしくお願いします。

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