アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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心の中を風が通り抜けるような、梅原真のデザイン。

IT系のデータ中心の書物を読んでいると、時々心が窮屈になっていることに気がつく。
そんな時にこんな本に出会うと、なぜかほっとする自分がいる。

一服の清涼剤のような本。梅原真の「ニッポンの風景をつくりなおせ」を読んだ。



手つかずの自然が残る、四国は四万十川周辺で地域興しのデザインを手がけている梅原氏。
知る人ぞ知る存在であるが、本書はそんな梅原氏のデザインワークを一覧できる初めての書籍。

まず驚くのは、普通の大学を出て、29歳まで地元土佐でテレビ局の大道具係をしていたという異色の経歴。
ち密なデザインとはまったく無縁の29年のように思う。

普通はデメリットになるはずの経歴が、逆にデザインの世界において、
他の人では決してまねのできない独自の光を放つ。
運も味方しての結果だとは思うが、四万十の大自然の中で培われた彼独自の価値観の所以だろう。

彼の手にかかった商品などを見ていると、セオリーなんて関係ないと言わんばかり。

まずは常識を疑ってかかる。既成概念にとらわれない。
デザインとはこうあるべき、と語る有名アートディレクターたちであっても、
彼のデザインの前では、一本取られたという感じではないか。

シンプルで武骨で、荒削りだけど、結果として繊細に見える。
おそらくは、デザインは手段であって、生産者の想いをいかに消費者に伝えるか、その目的に
どこまでもまっすぐであることの成果であろう。

テクニックや形の前にもっともっと大事なものがあるんじゃないかい?
クリエイターやアドマンに基本に立ち返る大切さを教えてくれているようだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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