アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

本音の飲食店は、本気の飲食店。

ゼットン代表、稲本健一氏の書いた「本音の飲食店」を読んだ。



帯に書かれた「飲食店はもう二度とやらない」というコピーに思わず手にしてしまった私は、
またまた出版社の思うつぼ。

その答えは、生まれ変わったら二度と飲食店はやらない、ということで、
だからこそ現世では人生のすべてを飲食業にかけるという決意の表れだった。
知ればなんだ、ということであるが、まぁ一本とられた感じである。

この言葉ひとつとっても、稲本氏がいかに飲食業を愛し、いかに会社を社員を愛しているかが
ひしひしと伝わってくる。
想いの強さが、そのまま彼のエネルギーになっていることは想像に難くない。

そんな彼の想いの一端が窺えるのが、本書に登場する一本の電話の話。

ゼットン一号店をどうしようもなく閉店した後、ある女性から電話がかかってきた。
電話の主は、その店が主人からプロポーズされた店ということで落胆の様子。
子供が成長したらその店で三人で食事をしようと約束したのだとか。
稲本氏はその話を聞いた時に、事実以上に重い責任をかみしめたそうだ。

店というのはただ飲食を提供しているのではなく、そこに訪れる人の人生にも影響を与えている、
だから飲食店に携わる人は十分にその覚悟を持たなければならないと稲本氏。

スクラップ&ビルド、などと言われ、どんどん古い店が新しい店にとって替わられていく現実。
確かにビジネスとしては重要なことかもしれないが、それだけで経営者の才能を見てしまうと、
もっと重要なことが見過ごされてしまう気がしてならない。

人の上に立つ経営者だからこそ、人の痛みが社員の誰よりもわからないければならないのだ。

そういう意味で、稲本氏の「本音の飲食店」からは、
悩み迷いながらも、まっすぐに人と向き合っている本気が伝わってくる。

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