
まず何よりタイトルづけがうまい。
大ベストセラーとなった『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』に通ずる、
思わず手に取らせてしまう意外性、強さがある。
さらには5年、15秒という、数字でアピールするわかりやすさ・・・
もう手に取らない訳にはいかない。
帯に、人の心を動かすメッセージの作り方、とあるように、
筆者、松本賢一氏は、お客が集まる会社と集まらない会社の違いは、その会社が適切なメッセージを持っているかどうかで決まると書いている。
確かに、成熟期にある現代は、広告的なレトリックより、たとえ稚拙であっても会社としての強み、想いが誠実にメッセージされていることを生活者が評価する時代だ。
言いかえれば、それほど、生活者が企業、商品の本質を見抜ける力を持ってきているということであろう。
と同時に、広告屋の作る美しい、またはかっこいい広告では、本当に伝えたいことは伝わらないと暗に旧来の広告的アプローチの限界を示唆している。
広告の作り手としては耳の痛い話も多々あるが、結局のところ、企業の本質にどこまで踏み込んで考えることができるかが、これから先、広告人として必要とされるか否かの大きな分かれ目になりそうだ。

