アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

成功体験がじゃまをする、「飛べないねずみ」の話。

水尾順一氏が書いた「逆境経営7つの法則---会社が甦る」を読んだ。



「飛べないネズミ」はこの本の中に出てくる、ダメになっていく会社の象徴的な話だ。

ネズミでも人間でも、現在の行動はほとんどが過去の体験によって支配されている。
S・I・ハヤカワという言語学者が著書「思考と行動における言語」の中で、、ミシガン大学の
マイヤー教授が行ったネズミたちに神経症を起こさせる興味深い実験を紹介しているそうだ。

実験は次のようなものだ。(以下、本書から引用)

壇上にいるネズミたちに、、下にある扉をめがけて飛び降りる訓練をさせます。
扉は二つあって、右側の扉は開かないようにします。
ですから右側の扉に飛んだネズミたちは、したたかに扉に鼻を打ちつけることになります。

一方、左の扉は開くようになっており、しかも扉の下にはエサを用意しておきます。
こちらに飛ぶとネズミたちは痛い思いをしなくて済み、おいしい思いもすることができます。

こうした経験を繰り返しているうちに、やがてネズミたちは左側にしか飛ばなくなります。
痛い思いをしないで美味しいものにありつける方法を経験で覚えたわけです。

そこでネズミたちが慣れた頃を見計らって、右と左の扉の構造を入れ替えます。
つまり今度は、右側の扉が開くようになっていて中にはエサが用意されており、
左側の扉は閉じたままにするのです。

そうとは知らないネズミたちは、今までと同じように左側の扉に向かって飛びます。
すると今度は鼻を扉にぶるけるだけになってしまいます。

左に飛んで痛い思いをしたネズミたちは、「それなら」と今度は右側の扉に飛んで
エサにありつけるようになる--そう思われるかも知れませんが、そうなりません。

何回か左側の扉に飛んで痛い思いをしたネズミたちは、ついには飛ぶことをやめてしまいます。
お腹がすいて死にそうになっても、左側にも右側にも飛ぼうとせず、
壇上でじっとしたまま、ただ死を待つだけになってしまいます。

長い話だが、要は過去の成功体験だけが行動基準となり、その成功体験が通じなく
なっても、同じ扉に飛び続け、反対の扉に飛ぶことができないというものだ。
このネズミも人間も同じである。

成功体験を忘れて、新しい扉を開けてみる。
そのためにはプライドも捨てる勇気が必要だ。カッコつけていても何も始まらない。

飛べないネズミの話は1例で、その他にも逆境経営の心得が満載。
読んだら実践あるのみだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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