アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

マーケティングROIを学ぶなら、この1冊。

岸本義之氏の
「メディアマーケティング進化論~マーケティングROIを向上させるために」を読んだ。



ROIとは、return on investmentの略で、投資回収率を指す。
よってマーケティングROIとは、投下したマーケティング予算に対してどれほどの利益が
生まれたかを測定する際の指標のことである。

つまり指標化できなければ、ROIを測ることができないということで、
そこにマス広告の大きな問題が潜んでいるとも言える。

すでにアメリカではこのマーケティングROIという考え方が一般的になってきているが、
まだまだ日本では根付いていないようだ。

そういう意味では、本書「メディア・マーケティング進化論」は
本格的なマーケティングROIを知り実践するための数少ない指南書と言えるのではないだろうか。

本書の展開の中心に置かれているのが、パーチェス・ファネル(購買のじょうご)。
消費者行動を理解するための枠組みのようなもの(広告業界ではなじみ深いAISASのようなもの)で、認知から購買までをじょうごに見立て、上の太い部分が認知、そこから下に降りて
いちばん細い部分が購買となる。

従来いちばん上の太い部分はテレビCMをはじめマスメディアが担当していたのであるが、
インターネットの出現以降、購買までの各段階でのメディア・ツールの使い方が
大きく変わってきている。
いかにボトルネックに適切な手段を導入できるかできているかを測ることにより
マーケティングROIの向上につながるということになる。

最終的に、マーケティングROIを向上させるために必要な人材は?という結論に
本書は展開されるのであるが、どうも従来型の広告代理店は歩が悪そうだ。
最大の問題点は、慣れ親しんだ、そしていまだ収益の中心にあるマス至上の考え方である。
この価値観が変えられないかぎり、マーケティングROIを実践する
スタートラインにも立てない、といったところだろう。

それではマーケティングROIにふさわしい人材は?
となるとどうも既存の広告業界の中ではまだまだ人材不足なのは否めないようだ。
考えようによっては、
そこに広告業界人生き残りの光明が見えると言っていいのかも知れないが・・・。
ピンチは常にチャンスの裏返しなのだ。

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