アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

三浦展氏「シンプル族の反乱~モノを買わない消費者の登場」

三浦展氏といえば、1980年代、一世を風靡した雑誌「アクロス」の元編集長。

雑誌の目玉であったファッションの定点観測で当時の先端のファッションスタイルを
勉強したものだった。

その後も「下流社会」「日本溶解論」などベストセラーを書き続ける三浦氏の
最新刊「シンプル族の反乱~モノを買わない消費者の登場」を読んだ。



20代になぜ自動車が売れないのか?ユニクロ、無印良品がなぜ人気なのか?
シンプル族というくくりで今の20代の消費行動を相変わらず切れ味鋭く分析している。

三浦氏はこの「シンプル族の反乱」の中で、
ちょっと前に流行った「ロハス」(今は流行を超えて定着している)を最初に紹介した、
ポール・レイとシェリー・アンダーソンの2000年の著書、「カルチュラル・クリエイティブス」に触れ、
日本でロハスという言葉が流行したのに「カルチュラル・クリエイティブス」が
流行しなかったのは、広告代理店や雑誌メディアが情報操作をしたから、と推論している。

その理由は、カルチュアル・クリエイティブズ」の実像が伝わって、そういう人が増えると、
消費が抑制されてしまうので、消費意欲をかきたてるのが仕事である
広告業界や雑誌業界の人たちは困るからだそうだ。

つまり一歩進んだ人たちは、すでに2000年の頃から、
今日のモノを買わないシンプル族の登場を予感していたといたということになる。
真偽は別として、少なくとも景気の影響だけでないことは理解できる。

結局、景気が悪いからモノが売れないのではなくて、流行りのもの、デコラティブなものを
価値として認めない人が増えていることがモノが売れない最大の理由ということだ。

そう考えれば、この時代のマーケティングがどうあるべきか、見えてくるのではないか。
大量消費時代の名残である「売らんかな」は、まずもって通用しないのだ。

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