「SMAP」の中居正広主演の「婚カツ!」。
いわゆる月9枠で、高視聴率当然の時間帯。さぞや高視聴率と思いきや、
蓋をあけてみると、ビデオリサーチの調査によれば
第1話は16.3%、第2話11.2%、第3話9.4%と下降カーブを描いていて、
「月9史上最低の視聴率」とおおくのメディアでバッシングを受けている。
その一方で、注目に値するのは予約録画率の高さだ。
「TVガイド」を発行する東京ニュース通信社の調査では、09年4月27日から5月3日の
一週間に関東地区で放送された番組中の3位。翌週は7位。
「Gガイド.テレビ王国」の調査では、5月4日~5月10日に放送された全国の番組
(地上デジタル・アナログ、BSデジタル・アナログとスカパー!・スカパー!e2)で3位。翌週が4位。
「婚カツ!」は録画視聴では非常に高い視聴率を示している。
ちなみに、ビデオリサーチ調査は録画は含んでいない。
学生や若い社会人は在宅率が低く、録画してテレビを見ることが習慣になっている。
だから、録画視聴をカウントしないビデオリサーチの視聴率調査は
現実に即していないという議論が最近盛んだが、この「婚カツ!」の例を見ると、
どうやらその話は正しそうだ。
デジタルレコーダー、ワンセグも当たり前となった今、広告ビジネスの延命のためにも、
新たな視聴率の測り方・指標の構築が求められているのかもしれない。
と同時に非常に難しい問題ではあるが、新たなタイムランクの設定も急務だと思う。