アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

広告業界は棟梁を求めている。

いよいよ休刊まであと2号と迫った広告批評。

その最新刊、巻頭特集は「オバマの広告力」と題して、
大統領選に圧勝をもたらしたオバマ陣営のメディア戦略を紹介している。

それもなかなか興味深い内容であるが、もうひとつ興味深い特集があった。

お別れ広告批評大会誌上再録。糸井重里×天野祐吉。

朝日新聞でも取り上げられた糸井氏の発言を天野氏が紹介した形だが、
趣旨はこういうことである。

糸井氏いわく、
法隆寺宮大工の棟梁、西岡常一氏の弟子にあたる小川三夫氏に聞いた話で、
宮大工の世界では、入ってきた弟子が兄弟子と寝泊りを一緒にするわけだが、
そこにはマニュアルもなく、唯一西岡棟梁の削ったかんなの屑が弟子たちの教科書らしい。
西岡棟梁の削ったかんなの屑がどれくらい薄く削られているかを見ることで
かんなをどう研げばよいかわかるし、そうしてどんどん学んで成長していくという。

つまり、コピーライターやデザイナーなど、どんどん分業が進んだ広告業界だけど、
結局それは輸入された組織論みたいなもので、それじゃ作るモノが同じに
なってしまう。日本伝統の、家丸ごと自分たちで建てる棟梁システムのような
広告づくりこそ本来必要なものではないかと。

本当の家づくりでも日本の伝統工法が見直されているけど、
広告も今一度原点に帰るべきか。そういうタイミングなのかも知れない。

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