アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

迷える時代の処方箋、姜尚中氏の「悩む力」

いつどんな時でも冷静さを保っているダンディな大学教授、それが
姜尚中氏に抱く私のイメージ。
どちらかというとダンディズムが全面に立っていて人間味が感じられない印象も強かった。

そんな事もあって評判が高い本書「悩む力」も読まずに今日まで来てしまった。



しかしながらここまでロングセラーとなると、まぁ読んでおいても損はないかくらいの
軽い気持ちで読んでみたところ、言葉は悪いが、まさにあたりの1冊だった。

今と同じような閉塞感が漂っていた100年前、夏目漱石とマックスウェーバーが
直面した壁と乗り越えられない苦しみを回顧することにより、悩むことを受け入れ
真の強さを掴み取る生き方を提唱している。

帯に悩んで悩んで突き抜けたとあるように、さまざまな問題提起の先に到達する終章の、
老いて「最強」たれの記述は、私のように何かと悩み多い中高年には痛快!とも言える
読後感を与えてくれる。

「人間の覚悟」で書いているように、五木寛之氏も鬱に襲われた40代後半、
姜尚中氏も同様の得体のないような不安に苛まれていたが、両親や友人などさまざまな死に
直面することで、「死を引き受けてやろう」という前向きな気持ちが生まれたそうだ。
そんな突き抜けた先の、役者になる夢、ハーレーで日本縦断する夢、などなど
まさに老いて最強たれと宣言するふっ切り方に思わずエールを送りたくなるほど。

私自身、今まさに様々な壁を実感し老いに向かっていく不安を抱える年代であるが、
姜尚中氏のこの開き直りに近いふっ切り方に一筋の光が見えた気がした。

やはり大切なのは、心のあり様なのだ。コップの水はまだ半分以上残っているのだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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