バーチャルとリアルの狭間で

名古屋の広告会社で、広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

村上春樹の距離感

世の中には、村上春樹のファンが多い。そのファンをハルキストと呼んだりする。
何を隠そう、私もハルキストのひとりである。

最近でこそ、彼の作品を読み返す機会は少なくなったが、若いうちは何度も読み返した。
辛いことがあった時にも、何度か救われた。

そんな彼の本に出てくる主人公の魅力は、何と言っても、人との絶妙な距離感にある。
決して人に甘えることなく、ある一定の距離を保って毅然と立っている。
一見クールに見えるけれど、ここぞという時は、人のために自らを犠牲にできる。
ある意味、不器用なほどの武骨さなのだ。

いつしか、そんな主人公の生き方、考え方に自分自身を重ねていた。

群れることを嫌うが実は淋しがりであったり。何気ない顔をすることに努めるが、
実は涙もろく人情派であったり。意気に感ず、そんな言葉が座右の銘であったりする。

人に想いを伝えることは簡単ではない。
その苛立ちに直面するとき、なぜか村上春樹の本に出てくる主人公を思い出すのだ。
決してクールではない。その主人公の不器用さの裏側に潜む優しさ。
そこに到達するために、自分にはまだ少し足りないものがある。
それが何か、今しばらく人生という旅を続けなければならない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://adrunner.blog38.fc2.com/tb.php/24-9268a392
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

暗さと長さと描写の緻密さにおののいた。いい本だとは思った。やはり優れた作品だと思う。一握りの人々の青春を書くことで、普遍的な時代精神が見事に表現されている。成熟するということは、醜悪な現実と闘う為の「仮面」や「よろい」を身に付けることだ。これは思春期の...

  • 2008/01/02(水) 13:35:49 |
  • ななのblog

FC2Ad

FC2ブログ 紹介予定派遣