アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

AISASのふたつのS

長年、広告業界ではAIDMAの法則というものが、クライアントへの説得の定番となっていた。
AIDMAとは、消費者の態度変容の基本モデルで、Attention(注目、認知)のA、Interest(興味・関心)のI、Demand(欲求)のD、Action(行動)のA、以上の頭文字をとっている。消費者が広告と接することにより、少しづつ態度が変わっていき、最終的には行動が促されるという理論だ。
特に入口のアテンションでは広告会社はTVCMの必要性、重要性を繰り返し説き、TVCM出稿を頂いてきた。ところが、インターネットがインフラとなってきて、態度変容のあらゆる段階で影響を与えるようになり、従来のAIDMAモデルが通用しなくなった。特に認知から興味・関心の部分の乖離が大きかったように思う。
TVCMでどれだけ認知を上げても、なかなか興味・関心の段階へ移って行かない。もちろん、画期的な新商品が生まれにくく商品自体の差別化が難しくなったという背景もあったのだが。
そういった状況の中で、電通が世に出したのが、AISAS理論である。
中でも特に二つのS、Search(検索)とShare(共有)の存在を表層化させた事は目から鱗である。
このことが、中小の広告会社のビジネスモデルに大きな影響を与え始めた。TVCMを売ろうにもなかなか売れない。認知を上げてその先どうなるの?そのクライアントの疑問にきちんと答えられないからである。
つまりTVCMを売るためにも、その先のアクションまでの動線をきちんと確保する必要があり、そのためには二つのSに対して的確に対応できる提案体制、サポートが不可欠なのだ。
しかし、悲しいかなそこが中小の広告会社には全くと言っていいほど、ノウハウの蓄積もスタッフ確保もできていない。
スピード感を持ってどんどんビジネスエリアを拡大する大手広告会社、手をあまねくしかない中小広告会社。このままでは勝ち組、負け組の差はますます大きくなっていくばかりだろう。

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