アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「陸王」を読んで、あらためて思う。中小企業経営にとってお金より大切なこと。

下町ロケットや半沢直樹シリーズなどの大ベストセラーでおなじみ、池井戸潤さんの最新作「陸王」。
圧倒的な筆力に背中を押されるようにして、気づいたらあっという間に読みおわってました。

陸王

舞台は埼玉県行田市にある老舗足袋会社「こはぜ屋」です。

ご多聞にもれず業界自体は衰退産業で、厳しい事業の現状を打開すべく奮闘する四代目社長、宮沢紘一が主人公。
資金繰りに苦しむ日々、偶然得たヒントから、足袋製造の技術を活かしたランニングシューズの開発を思いつきます。

ここからがまさにジェットコースターのような、息つく暇もない展開につぐ展開。
さまざまな出会い、葛藤、そして最後は、仲間との強い結びつきにより、思いを成し遂げる。
ざっというと、そんなストーリーです。

小説自体の面白さはさることながら、職業柄、私が特に関心するのはハラハラドキドキのエンターテイメントでありながら、経営のイロハをきっちり押さえた優れた経営書でもある点。
ある意味、そこらのマーケティング書よりは何倍も、実践的にマーケティングを学べるといったほうが適切かもしれません。

あまりのリアリティさにこれは?とネットで調べてみると…ありました。

池井戸さんは執筆にあたり、実際に埼玉県行田市にある足袋メーカー「きねや足袋」を取材したとのことで、確かにリアルな製造・開発現場の描写には、「なるほど」とうなづかされるばかり。

本書を読んであらためて思うこと。
衰退産業だからといって、すべての会社が消えていくのかというと、そうではありませんね。
どの業界をみても、必ず生き残る会社があり、そんな会社にかぎって、衰退どころかさらに成長をしています。

大切なのは、根幹となる技術の周辺に必ず新たなビジネスチャンスが眠っていること、それに気づくことができるかどうかではないでしょうか。

今回の「陸王」の話も、きっかけは娘に頼まれてたまたま訪れた百貨店での遭遇でした。
経営者こそ、本業にとらわれすぎて近視眼的になるのではなく、たまには街に出て違う空気を吸い、違う世界を体験せよ
。そんな教訓を教えてくれている気がします。

そして、経営すべてに共通することですが、なにより大切なのは、経営者の熱い思いの存在。
お金儲けも重要ですが、それだけでは社員も協力会社も、もちろん顧客も動かすことはできません。

余談ではありますが、本書を読むきっかけとなったのは、名古屋の足袋会社のF社長と知り合いになったこと。
ご本人も本書の宮沢社長に負けず劣らずの熱い社長です。

世はまさにリオオリンピックの真っ只中。
本書を読んで、「男子マラソン」をみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。ぜひおすすめします。




テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://adrunner.blog38.fc2.com/tb.php/1490-d4d3d242
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。