アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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デザインとは見た目ではない。まさに「デザインの誤解」を解く1冊。

グッドデザインカンパニー代表、クリエイティブディレクターの水野学さんが書いた「デザインの誤解」を読んだ。
(副題が、今求められている「定番」をつくる仕組み)

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今欲しいものはありますか?

そう聞かれて、「これが欲しい!」と即答できるものがあるだろうか。

もちろん消費欲がないわけではないが、自分自身に問いかけても、どうしてもというものは今のところ見当たらない。
昔と比べると圧倒的に消費意欲が減退しているのは間違いないのだ。

若者がクルマを買わない理由もなんとなくわからないでもない。

それはそもそも大量生産・大量消費の時代がとうに終わったことを意味している。
多くの人の価値観は、安いものを使い捨てる消費から、多少高くても良いものを長く使う消費スタイルに変わりつつあるのではないだろうか。

それではそんな時代に、モノはどうすれば売れるのだろうか。

そのひとつの解答が、水野さんたちが立ち上げたオリジナルブランド「THE」の取り組みだ。

コンセプトとは、“皆が共有しておくべき地図のようなもの”と前置きして、
「THE」のコンセプトを、新しい「定番」となるべき基準となる商品をつくる、と位置付ける。

醤油差しといえば。ご飯茶碗といえば。洗濯洗剤といえば。

それこそ「THE○○○」、ともいえる商品をデザインすること。

昨今の情報で多くの人には理解が進んでいると思うが、デザインとはかっこいいとか、クールとか「見た目」のことではない。生産や流通も含めて人の手に渡るまでをトータルに考える「デザイン思考」を意味している。

彼らの取り組みで見習うべきとあらためて思ったのは、徹底した情報収集。
それも単に競合商品を集めるというレベルではなく、たとえば醤油差しであれば、歴史を徹底的に掘り下げ、なぜその形に至ったのかをとことん突き詰める。そうしたプロセスを経て、はじめて「THE」と称することができる商品を生み出すことができるのだと。

論理や理屈も大切だけど、それだけではイノベーションは起こせない。そこで重要になるのが「デザイン思考」だ。
しかも思考というだけに、その能力を身につければ、これからのビジネスシーンにおいて大きなイニシアティブを持つことができるのは想像に難くない。

そういう意味ではあらゆるビジネスマンにとって、今だからこそ知っておきたい発想の種が包含された1冊である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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