アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

タナベ経営発。食品ビジネスの「今」を俯瞰できる1冊。

タナベ経営の小山田眞哉氏が書いた「本当は〝おいしい〟フードビジネス」を読んだ。

タナベ経営といえば、先日のメッセナゴヤでもブースを出していて少しお話をさせて頂いたが、以前と比べればかなり企業規模のハードルを下げて当地区でも積極的に展開をしている、あらためてその思いを強くした。



タナベ経営のその取り組みを最初に知ったのは、2年ほど前に出版された「ファーストコールカンパニー宣言」だったように思う。

企業規模ではなく、ビジネスモデルや技術の独自性で100年先でもでいちばん最初に選ばれる会社をファーストコールカンパニーと呼び、その共通項と具体的な企業事例を紹介したものだ。

本書はその流れを汲み、食品業界に特化して書かれた新刊。

本書で特に興味深く読んだのは、第2章「ナンバーワンブランド事業の創造」、2.顧客価値のストーリー化だ。

ファーストコールカンパニーを目指すなら、ニッチトップを狙うべきと書かれた前段に対して、ではどうやってナンバーワンのブランドポジションを獲得するか?ブランディングについて書かれた章。

そのために重要となるのが、一人歩きしてくれるストーリーであると小山田氏はいう。

①自社の価値観や商品の世界観を物語として訴求する物語マーケティングの重要性、

②価値の裏付けを「五感」で訴求する五感マーケティングの重要性、

そして、
③ユーザーの利用場面に応じた価値を訴求するシーンマーケティングの重要性を説いている。

物語も五感もシーンも。ポイントは右脳的思考にある。

タナベ経営は歴史あるコンサルティングファームと認識しているが、それだけに右脳の重要性を説く本章は印象に残った。

ある意味、論理や分析を中心とした左脳的志向のコンサルティングの限界を示唆しているのではないだろうか。


さて本書には、タナベ経営が携わる食品関連会社10社も登場する。

その中の一社が柿安本店。

創業時から今のポジションに至るプロセスが紹介されており、成長初期にTVCMなどの広告に携わったものとしては感慨深い。

食とは人の生命を維持し、未来への成長を支えるもの、さらには人生を豊かにするもの。それだけに質の高い食品ビジネスを推進する企業の意義は大きいし、これからますますその重要性は高まるだろう。

私自身、現在は食品ビジネスに関する仕事はしていないが、もし携わるとしたら真っ先に読んでもいい、食品ビジネスの今を知ることができる、なかなかの一冊である、そんな感想を抱いた。


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