アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

ミナを着て旅に出よう。ここにあったミナの原点。

皆川明さんが書いた「ミナを着て旅に出よう」を読んだ。



本書をよむきっかけとなったのは、最新号のCASA BRUTASで「皆川明とミナ・ペルホネン」が特集されていたこと。
メンズが少ないので縁はなかったのだが、皆川さんの発するメッセージには以前より共感していた。
読んでみて、なるほど、本質を捉えることができる人の価値観とはこういうことかとあらためて感心した次第だ。

本書の初版は今から12年前、ミナ・ペルホネンがまだミナと名乗っていた頃。
若き日の皆川さんのエネルギッシュで瑞々しい感性が活字の中で踊っている。
そしてなにより尊敬できるのは、皆川さんの目指していた未来がまったくぶれずに今日につながっていることだ。

本書は、そんな皆川さん初の著書で、幼少時代から自身のブランドを立ち上げて5年ほど経った2003年当時までの回顧録になっている。

皆川さんの価値観がどのように培われたか。そしてその価値観がどのようにブランド、ミナに反映されているか。なかなか興味深く読むことができた。

皆川さんの特徴は、みている視点が常に5年後、10年後にある。
商品をジャッジする目も、売れるか売れないかではなく、いかに長く愛される商品であるかどうか。
ファッションがワンシーズンで消費されてあとは商品価値を失う、そんな状況に疑問を呈していて、
少なくとも家具であれば、そんな状況にならないとも書いている。

消耗されるファッションではなく、流行に流されず時代が変わっても愛される服。

確かに環境の観点、無駄を減らすという観点からも、皆川さんの考えは至極まっとうな気がする。
消費されなければ次が売れない、広告的価値観に踊らされた消費社会もそろそろ見直されるべきではないか。

その頃、ちょうど作り始めた子供服についても皆川さんの価値観は明確だ。

「子供の頃の服って、自分で選択したものではなくて与えられたものです。選択できない記憶の部分だとしたら、そこに与えられるものが創造に満ちていたら、子供たちの将来にもいい影響があるのではないかという願いもありました。」

きちんと皆川さんの思い=ミッションが反映されていることが素晴らしい。

本書が書かれてから10年以上を経て、今では多くの人に愛されるブランドとなった皆川さんのミナ・ペルホネン。
本書を読んで、あらためて愛される理由の原点がわかったような気がする。

と同時にぶれずに生きることの難しさ、ぶれずに生きることの大切さをあらためて教えられた。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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