アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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インベーションは現場から生まれる。

株式会社ドリームインスティチュート社長、上野和夫氏が書いた『インベーションは現場から生まれる~「変革リーダー」~新たな人材開発戦略』を読んだ。



既存のマーケットでシェアを高めていく時のリーダーシップと変革を求められる時のリーダーシップとではまったく異質なもの。まさに今は変革のリーダーシップが求められている時、それではその「変革リーダー」の条件とは?というのが本書のテーマである。

これはリーダーに限らず個人にもあてはまることで、今のようにハイスピードでマーケットが激変していく時は、指示待ち人間では対応できず、意思を持って自ら考え動く“考動力”が人としての重要な能力になると上野氏はいう。

そんな本書で、私が一番関心を抱いたのは、冒頭の第1章。「先進企業に学ぶ事業の“再定義”」

変革リーダーを目指す時、新しい事に挑戦したいという意欲や、もっと斬新な提案をしたいという思いが先に立ちすぎると、すぐに閉塞状態に陥ると上野氏は警鐘を鳴らす。

ゆえに、まず取り組むべきは「アウト・オブ・ボックス」、つまり外に出て、自社や自分自身の課題を見つめ直すことから始めるのが良いと。

したがって本書ではその好例として、あえて「先進企業のケーススタディ=優れた企業の挑戦と革新のエンジンはどこにあるのかの考察」を冒頭に持ってきているのだ。

登場するのは、

・オリエンタルランド
・広畑センチュリー病院
・アスクル
・スタジオアリス
・トヨタ自動車
・セブンイレブンジャパン

それぞれがそれまでの事業の定義を、新たな時代の価値観により再定義することにより、さらなる飛躍につながった事例として紹介されている。

これらの企業に共通するのは、あくまで他社と比較して「より良いものをより安く」という競争からの事業再定義ではないということだ。(アスクルの事業価値がいちばんわかりやすいかもしれない)

そうではなく、あくまで独自価値の提供により新たなマーケットを創ろうという強い意思がすべての牽引役になっていること。

上野氏はこう続ける。

『顧客は品質や性能に加え「ここでしか得られない価値は何か?」「私にとっての価値は何か?「社会貢献につながっているか?」にますます興味関心を寄せている。それだけに提供する企業側にも「この企業なら安心」「この企業から買いたい」「この企業でなければ」という価値やブランドを創り出さないと、継続的な高収益体質企業になれません」』

価値の陳腐化が早く、1年先も予測が難しい時代。そんな時代だからこそ、すべての前提を疑い、価値の“再定義”が必要なのだ。そしてそれを推進する最重要なファクターが「変革リーダー」の存在なのである。

私も常々そう考えているわけだが、まさに今、すべての企業は、事業の再定義が必然の時。

本書は先にも述べたように「変革リーダー」の条件とその人材開発戦略について書かれた本であるが、この冒頭部分だけでも十分にもとが取れる非常に濃い内容であった。

あなたの会社に「変革リーダー」はいるか?
いないのであれば、その「変革リーダー」を育てる戦略は持てているか?

今その取り組みができていないとすれば、変革の荒波を乗り切ることは非常に困難な状況にあると言っても過言ではない。本書を読んであらためてそんな思いを強く抱いた次第である。

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