アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

人生で起こること すべて良きこと

田坂広志氏が書いた『人生で起こること すべて良きこと~逆境を越える「こころの技法」』を読んだ。



副題に、人生の岐路で気づきを得る「50の言葉」とあるように、本書は、対談相手からの50のなぜの問いかけに、田坂氏がひとつひとつ丁寧に答えていく形で展開されていく。

たとえばこうだ。

なぜ、我々は、逆境に「正対」できないのか。という問いかけに、田坂氏はこう答えを返す。

それは、逆境に直面した時、「なぜ、こんなことになったのか...」という過去への後悔や、「これから、どうなってしまうのか...という未来への不安に、心のエネルギーの大半を使ってしまうからです。

そのため、目の前の逆境に対して、「この逆境をどう越えていくか」と正対して考えることができなくなってしまいます。

なるほど。

この例に限らず、田坂氏の答えは至極シンプルでどこまで行っても正論であるため、本書を読んでいささか物足りないという方もいるだろう。

逆にシンプルであるがゆえ、自身の内面への問いかけにより、より自分事として深く考えることができるという効果を呼んでいると私は考える。

そもそも人生とは予想外の出来事の連続だ。歳をとればとるほど、その耐力も衰えてくる。
そして世の中がより複雑になっている今、自身への攻撃の矢は、以前にも増して多方面から飛んでくるのだ。

そんな時代に重要なこと、それは一にも二にも、周りの状況に左右されない自分自身の心の有り様なのではないだろうか。

大切なのは、逆境に正対して、起こったことを心で受け止め受け入れること。

そんなこと、できるわけがない。
なぜなら人には感情があるから。
私も最初はそう思った。しかし、ちょっと待てよと。
怒っても喚いても、起きたという事実は消すことはできない。ましてや、すべての起こったことは紐解いてみれば、自分自身が招いたことに他ならない。

であるなら、あとは考え方次第。

田坂氏は言う。

逆境において、「人生で起こること すべて良きこと」と、とても思えない時は、まず次の言葉を心に思い定めるべきでしょう。

人生で起こること、すべてに深い意味がある。

良きことと思えなくても、深い意味があると思えれば、それだけで、心の中で何かが大きく変わり始めます。

この感覚こそ、逆境を乗り越える「こころの技法」を身につけていくための、大切な出発点なのです。

すべての出来事に深い意味が。

今この瞬間にも、心が砕かれるほどの逆境に直面している人がいるだろう。

そんな人にぜひ手に取ってもらいたい。

必ず道は拓ける、そんな力をもらえる1冊だった。

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