アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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こんな時代だからこそ「ゆっくり、いそげ」

クルミドコーヒー店主、影山知明氏が書いた「ゆっくり、いそげ」を読んだ。



クルミドコーヒーは、西国分寺駅というマイナーな地域にありながら、食べログカフェ部門で全国1位となった人気店。

なるほど、本書を読めばその人気の理由がわかるというものだ。

クルミドコーヒーの魅力、それは影山氏の人柄、価値観そのものにあると断言してもよい。

例えば、本書にこんな記述がある。

事業の始まりは「テイクと「ギブ」、どちらからか。

影山氏いわく、『お店はお客さんとの間で「交換」をしている。それをテイクの動機から始めるのではなく、ギブの動機から始めてはどうかというのが、この本の提案だ。』

このひと言に影山氏の価値観が凝縮されている。

貪欲に奪うテイクではなく、惜しみなく与えるギブから始まる店づくり。

そう。お客様との関係も従業員との関係もギブを前提に。

確かにテイクが前提になると、従業員はこの給料ならこれ以上の働きは必要ないと考えがちだ。また会社は会社で、これだけ給料を払うならもっと働いてもらわないと、となる。

こう考え始めると、お互いがお互いを利用する関係しか残らない。そんな会社やお店はおそらく長くは続かないだろう。

そんなギブを丁寧に積み上げてきた結果として今日のクルミドコーヒーが出来上がっていることが本書を読んでよくわかった。

さて本書のタイトルとなった「ゆっくり、いそげ」であるが、ラテン語の「フェスティナレンテ」という言葉に由来するそうだ。

目的地への到達を急ぐのであればあるほど、目の前のこと、足元のことをひとつひとつ丁寧に進めたほうが良い。

このあたりも先のギブを優先する考え方に通じているような気がする。

一杯一杯丁寧に淹れられるコーヒー。お客様に、そして働く人に、今日もこの上ない幸せを届けているに違いない。


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