アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

経営とは継栄。100年企業を作る原理原則とは。

経営コンサルタント新将命氏の書いた『「生きた戦略」の条件~勝ち残る会社の13原則』を読んだ。



時代の移り変わりのスピードがますます速くなっている。
ビジネスの世界でもつい昨日まで栄華を誇っていた企業があっという間に凋落の道を辿る。
誰も寄せつけないと思われたビジネスモデルでさえ瞬きをする間に陳腐化してしまう。

そんな時代にあって継続的に企業が生き残っていくためには果たして何が必要なのだろうか。

そんな悩みを抱える経営者に、骨太の1冊が現れた。

著者は伝説の外資トップと称され、シェル石油、日本コカコーラ、ジョンソンエンドジョンソンなど、名だたるブランド企業で社長を務めた新氏だ。

流行にとらわれず原理原則を重んじる独特の経営論、リーダーシップ論で、経営者にもファンが多い。

本書は、その新氏の真骨頂とも言える経営の鉄則について書かれた本である。

新氏が長年に渡る企業経営で培った「百年続く企業」をつくる5つのステップ、「生きた戦略」13の条件を、わかりやすく解説している。

長くなるが、読めば新氏の考え方がよくわかるので記しておく。

1.企業理念との整合性があるか
2.正しい土俵で戦っているか
3.顧客視点に立った差別化があるか
4.顧客満足が数字で表れているか
5.優先分野は明確か
6.経営資源の裏付けはあるか
7.ノンオーガニックグロースが含まれているか
8.策定のプロセスに社員の参画はあるか
9.全社員にコミュニケートされているか
10.部門チーム個人単位の戦術に落とし込んでいるか
11.現場で継続的に実行されているか
12.PDCサイクルは正しく回っているか13.環境変化に対応するための準備があるか

以上、いかがだろうか。

1.から順に上位概念から短期の戦術へと並んでいる。

新氏は、世に溢れるこれまでの戦略本には、残念ながら大いなる不満(わかりやすく翻訳すれば欠点)があるという。

経営は、右手に論語(理念・哲学)、左手に算盤(戦略・戦術)というバランスが取れていなければならないが、多くの戦略本は、この「理念・哲学」と「戦略・戦術」のバランスが欠如していると新氏。

なるほど、どれだけお題目は立派でも実践できなければ絵に描いた餅で終わってしまう。それだけに現実を見据えたバランスが重要になるわけだ。

理論先行の研究者とは一線を画し、実際に企業を率いたからこそわかり得た考え方だけに言葉が重い。

基本中の基本といってもいい経営の原理原則、中でもその頂点に存在するのが理念ではないだろうか。新氏もその重要性を最上位の概念として相当のページを割く。
そして「理念の偉大さは非常時にこそわかる」とし、かのジョンソンエンドジョンソンの「我が信条」を紹介している。

広告会社時代からいろいろな企業、経営者と接してきたが、歳を重ねるごとに思うのは、理念の大切さ、その共有の重要性である。

複雑で変化のスピードが速い時代だから、変化に流されない普遍さ=原理原則を学ぶ必要がある。そのためには最適な1冊ではないかと思う。

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