アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

「ここらで本当の広告コピーの話をします」を読んで

元博報堂、現在は独立して自身の会社を構えるコピーライター、クリエイティブディレクターの小霜和也氏が書いた「ここらで広告コピーの本当の話をします。」を読んだ。



クリエイティブディレクターとして日常的に多くの若手コピーライターのコピーをチェックしている小霜氏。

さらには、自身が講師となり広告学校も運営している。

そんな立場にある小霜氏だからこそわかる、彼らが抱える問題点と、その問題を克服してコピーライターとして独り立ちするために必要な広告クリエイティブの方法論を記したのが本書だ。

あるいは、言葉を変えれば、愛情こめて若手クリエイティターのために開いたコピー講座の講義録といった感じかもしれない。

内容的には小霜氏の豊富な経験が活かされたかなり実践的なものになっている。

さて本書の講義は、5部に分かれて展開される。

第1章:そもそも広告コピーって何?
第2章:コピーを考える。
第3章:そもそも広告って何?
第4章:コピーを書く姿勢
第5章:コピーライター人生とは

以上。

内容のほとんどが、コピーライターがコピーを書く上での基本中の基本。しかし、それでありながら、意外と忘れがちなこと。

たとえば、そのうちのひとつが、
「商品の広告コピーは成立するが、カテゴリーの広告コピーは成立しない。」

A飲料水のコピーを課題に若手コピーライターに実際にコピーを書かせてみた結果、経験の少ないコピーライターがやりがちなことは、“水”というカテゴリーのコピーは書くが、“A飲料水”のコピーにはなっていないということ。

カテゴリーでコピーを書いてしまうと、見た目はそれっぽいが実は中身のないものにしかならないことが多い。ゆえに広告コピーとしては成立していないというわけだ。

コピーライターを始めたばかりの人、コピーライターを目指す人にとってはかなり耳の痛い話ではないか。

私自身の経験に置き換えてみても、常に抱えていた課題であったと、今さらながら思う。

本書で全編に渡って展開される、コピーライター小霜氏の広告クリエイティブに対する考え方。

それは、言葉を使ってモノとヒトとの新しい関係を創り、商品や企業の価値を上げるということ。

素人が陥りがちな罠でもあるが、クリエイティブとは決して、突飛なアイデアを考えるということではない。

特に現代のようなほとんどの商品がコモディティ化している時だからこそ、あくまでモノとヒトの新しい関係をクリエイトするということを忘れてはならない。

たかがコピー、されどコピー。

本書を読んで、久しぶりにコピーを書きたくなった。

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