アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

全ての会社員はデザイナーであれ。

カルチャーコンビニエンスクラブ社長、増田宗明氏の新著「知的資本論~すべての企業がデザイナー集団になる未来」を読んだ。

知的資本論

常々思っているのだが、この増田社長、類い稀なコンセプターである。

コンセプターといえば、私の中では古くは濱野宏、谷口正和、広く海外に求めればスティーブ・ジョブスがいる…
増田氏は彼らに匹敵する俯瞰力と構想力の持ち主だ。

そんな増田氏の新著でのテーマは「すべての会社員は、企画マンになれ、デザイナーになれ。」

なぜなら、そうしなければ生き残れない時代がやってくるから。それが本書の主旨である。

これまで企業を成り立たせる基盤となっていたのは財務資本だった。

だったと過去形であるのは、消費社会が大きく変容しているからだ。

増田氏は、これからの企業はこの消費社会の変容を受けて企業の基盤を変えざるを得ないという。

そして、これから必要となる基盤が、タイトルにもなった知的資本なのだ。

知的資本がどれだけ社内に蓄積され、発揮させられるか、それこそがこれからの企業の推進力を左右する時代になる。

当然ながら、企業活動の本質はクリエイトだという増田氏。

であれば、そのクリエイトの源泉は人の企画力であり、その総和が企業の知的資本となるのだろう。

本書は序、起、承、転、結、終の6章構成であるが、冒頭の序章は、武雄市市長、樋渡啓祐氏との対談が組まれている。
この対談は既成概念に囚われない柔軟な思考の応酬で実に刺激的であり、カルチャーコンビニエンスクラブとのコラボによる武雄市図書館の誕生は、この二人の存在がなかったら決して実現することがなかったとあらためて思い知らされる。

増田氏はデザインを広義な意味で捉えており、企画力、構想力とほぼイコールだ。

管理という甘えの元でぬくぬくと定年まで勤め上げる時代は終わった。

これからは責任を伴う自由を手に入れて、自らの企画力、提案力で生き抜いて行く時代がやってくる。

それを厳しいと見るか楽しいと見るか、あなたの価値観が試されるのだ。


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