アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

出てこい、イノベーターズ。その存在が企業の盛衰を決する。

株式会社ワークハピネス社長、吉村慎吾氏氏が書いた「イノベーターズ~革新的価値創造者たち」を読んだ。



組織に変革をもたらす人=イノベーターはどのようにして生まれるのか、自身が経営者としてイノベーションをリードしてきた経験も含め、その法則を解き明かしている。

さて、かつてドラッカーが「企業の基本的な機能は、マーケティングとイノベーションである」と著したように、企業が存続していくのに重要な要件がイノベーションであることは承知のこと。
しかしながら、日本の企業は概して「イノベーション」が苦手なように思われる。
その理由として、吉村氏は次の2点を挙げている。

・経営者の多くが、自身、優秀なオペレーターであること。優れたオペレーションにより標準化と効率化を推し進め、業績を新調させた結果として、経営者の座を獲得している。ゆえにイノベーションが必要とされる現場に遭遇してきていない。
優れたオペレーション集団は、イノベーションを押しつぶす。まさにイノベーションのジレンマだ。

・イノベーションが「技術革新」と訳されてしまったこと。こだわるべきは技術ではなく、顧客に提供する価値であるはず、というのが吉村氏の主張である。

イノベーション=「革新的価値創造」

そのように訳し直し、それではどのように考え、どのようなことをしたら、イノベーション=革新的価値創造が生まれるのかを本書で展開する。

そもそもイノベーションは、カオス(混沌)とオーダー(秩序)の間で生まれると吉村氏。

先に書いた経営者がオーダー(秩序)を前提に過去の成功体験を積み重ねてきたのであれば、カオス(混沌)はその企業には存在していないだろう。
したがって、組織にカオス(混沌)こそ重要という新たな価値観を意図的に作り出さなければならない。
だからこそ、就業時間のうち20%は、本来の仕事以外での取り組みに費やさなければならないとするグーグルの20%ルールなどは、その価値観を意識づける意味で大いに参考にできるのではないだろうか。

また吉村氏は、イノベーションが生まれる組織の条件として、
(1)明確ななミッション
(2)限りなく少ないルール
(3)異質の尊重
を挙げている。

特に(1)のミッションの設定は、経営者の意思決定がぶれず、現場社員が誇りを失わず、イノベーションが生まれやすい企業風土をつくるとして特に重要であるとしている。

従来の日本企業が武器としていた標準化と効率化をベーつとした経営手法が、今では一転デメリットとなってしまう。それほどまでに世の中の価値観が変わったことの大きな証とも言えなくもない。だからこそミッションの再設定は必然、私がミッションにこだわる理由もそこにある。

重要なのは、その価値観の変化を、皮膚感覚として感じることができているかどうかだ。
それがわかっていれば、過去の成功体験も捨てることができる。

管理から自立へ。統制から透明性へ。
斉藤徹氏が自著「ソーシャルシフト」で掲げる、自由で風通しが良い組織から続々とイノベーションが生まれてくる、そんな時代が訪れる、本書を読んで、その想いがより一層強くなった。

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