アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

働き方が変われば、企業も変わる。これからの経営に求められるもの。

ロンドンビジネススクールのリンダ・グラットン教授が書いた「未来企業」を読んだ。



前作「ワークシフト」は世界的ベストセラーになった。先日の来日講演も大好評だったようだ。
そして満を持しての新刊、期待に違わぬ内容の濃さであった。

グラットン教授いわく、本書は「ワークシフト」の企業バーションで、テーマは「レジリエンス」。

「レジリエンス」とは、もともとの意味は、「負荷がかかって変形したものが、元に戻る力」であるが、転じてストレスからの回復力、困難な状況への適応力などを表わしている。
最近、しきりと登場してくる時代のキーワードとも言えるが、そのきっかけはこのところ頻発する大きな災害、日本で言えば東北の大震災後から急激に注目されるようになったようだ。

本書はそんなレジリエンスの中で、「企業のレジリエンス」にスポットライトを当てている。

どうしたら企業が困難な経営状況から回復することができるか。

グラットン教授が特に重視するのは、「リーダーシップのあり方」だ。

ストレスにさらされている社員のプレッシャーを開放し、働く活力を回復するためのリーダーシップ。
社内と社外の壁を取り除き、イノベーションが生まれやすい土壌をつくるためのリーダーシップ。

さらにグラットン教授は、
その前提として、「リーダーシップの再定義」が必要不可欠だとも。

短期の株主価値、上から目線の密室主義のリーダーシップから、長期の社員重視、オープンで透明性を持ったリーダーシップへ。過去の価値観を180度変えるくらいの変容が求められている。

要するに、本書でも先進的な事例が多数紹介されているが、大切なのは、社内で閉じたマネジメントではなく、社会や他社とつながった開放されたマネジメント。その上で目指すべき企業像は、透明で公正性を持った企業だ。そして何より大切なのは、働く社員の幸せが大前提となっていること。

そういう意味では、個人の働き方の変容を促した前作「ワークシフト」と今作「未来企業」は、まさに期待される未来を創造するためのコインの裏表のような関係にあると言えるのではないか。ぜひセットで読むことをおススメしたい。

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