アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

寓話で学ぶ、戦略とイノベーション。

ビジャイ・ゴビンダラジャンとクリス・トリンブルによって書かれた「世界トップ3の経営思想家による はじめる戦略」を読んだ。



「経営思想家トップ50」というランキングがあるそうだ。
本書の著者の一人、ビジャイ・ゴビンダラジャンは、そのランキングに5期連続で選ばれ、2011年には3位になった。

彼の専門は戦略とイノベーション。
執筆にも熱心で、代表作が、新興国向けに開発した新製品やビジネスモデルが先進国に還流する概念を説いて大ベストセラーとなった「リバース・イノベーション」だ。

本書はそれに続く彼の新作。イノベーションをどのように生んで、育て、成功させるかについて書かれた本。

最大の特長は、イソップ物語のような寓話「農場を救う馬のディアドレ」物語として書かれていることだ。

戦略やイノベーションについて書かれた本というと、ほとんどが専門用語満載で読みにくいものだが、本書はそのあたりを全面的に解消し、物語を追いかけるうちに自然とイノベーションの考え方・進め方が頭に入るという仕立て。世界を代表する経営思想家が自らハードルを下げそのアイデアに行き着いた時点で、ほとんど成功を手にしたと言っても良い。
これまで戦略やイノベーションの本に手が伸ばしにくかった人にも、まさに朗報ではないだろうか。

さて肝心の内容であるが、父マーカスから経営難の農場を引き継いだ娘のディアドレ。
本来なら農場のナンバー2である雄牛のブルが引き継ぐはずだが、マーカスはこの経営難を乗り越えるためには新たなイノベーションが必要と、あえて娘のディアドレを指名したのだ。

就任後は数々の苦難に直面し、時にくじけそうになるが、最終的には父の期待通り、オープンリーダーシップを発揮しイノベーションを推進、農場の再生を実現していく、そんな物語である。

これからの時代は、現状維持では、沈むだけ。そんな著者たち二人のメッセージがこの物語に込められている。

イノベーションというと、何か画期的なことを成し遂げなければならないように誤解しがちだが、決してそんなことはない。
重要なのは常識に捉えわれず柔軟に考えること。やみくもに効率を求めるのではなく、従業員が自ら心を動かすことに尽くすこと。

ディアドラの存在はまさにこれからのリーダーのあり方を教えてくれている。イノベーションを学びたい、これからのリーダーシップを知りたい、そんなの人におススメの一冊である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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