アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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新たな時代を象徴する、“Googleの逆説”とは。

岩井克人氏と小宮山宏氏監修のもと、公益財団法人・東京財団CSRプロジェクトがまとめた「会社は社会を変えられる」を読んだ。



本書の冒頭に、本書のタイトルにもなった趣旨がまとめられているので、少し長文になるが紹介しておく。

「企業が経済的利益のみならず、社会的な責任や社会からの要請にコミットすることで、社会全体の問題解決能力は上がる。しかしそれだけでなく、働く人々がそれぞれにやりがいと充実した経験を得ることでイノベーションが促進され、さまざまな問題を乗り越える活力を生み出し、社会のあり方を変容させることができる」

それが「会社は社会を変えられる」の意味なのである。

その大きなテーマをベースに、本書は3部で構成される。

第1部が小宮山宏氏の「なぜいま、会社の出番なのか」、第2部が社会を変える会社6社の紹介、そして第3部が岩井克人氏の「会社の存在意義とは何か」。

特徴的なのは、示唆に富んだ2人の考え方と実際に推進している企業の具体例を合わせて読むことで、世の中で求められるCSRに、より理解を深めることができるという点。彼らの知見が本書に奥行きを与えていることは間違いない。

さて、私が本書を手に取るきっかけとなったのは、帯にある『“Googleの逆説”から見えてきた未来をつくる企業のかたち』という言葉。

Googleの逆説とは、一体どういうことなのか?

岩井氏によれば、お金を追求しない会社が、もっともお金を儲けている、この逆説的な現象が世界のいたるところで起こっており、その象徴がGoogleということだそうだ。

この逆説的現象を引き起こしている最大の要因が『短期的利潤を追求することなく、情報や知識を使って世の中に貢献したい』というGoogleのミッションにある。

そして、これこそが資本主義の変質を何より象徴していると岩井氏は続ける。

お金儲けを目的にする企業は頑張れば頑張るほど、世の中から受け入れられなくなる時代。ミッションもなく、これからの時代の大前提を読み違えた経営者とそこで働く社員の末路は...想像に難くない。

事業を通して、世の中を、より良い場所にする。

重要なのはお金儲け以外の明確な目的が企業の存在意義になっていることではないだろうか。

そう考えれば、CSRと呼ぶかCSVと呼ぶかは些細な問題なのだろう。本書を読んでそう気付いたとともに、いよいよ経営者の資質が問われる時代になったと感慨深いものがある。

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