アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

スノーピーク、新潟の片田舎から世界に羽ばたくミッション経営の真髄。

アウトドアブランド、スノーピークの山本太社長が書いた『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』を読んだ。



新潟県の燕三条という田舎の中の田舎に本社がありながら、かのアップルも見学に来るという、今世界が注目するアウトドア用品の企業である。

本書は、その経営に携わる山本社長のミッション経営の真髄を紹介する、自身はじめての著書。

世界に通用するアウトドアブランドでミッション経営となれば、まず最初に名前が挙げられるのが、イヴォン・シュイナードが率いるパタゴニア。彼の著書『社員をサーフィンに行かせよう パタゴニア創業者の経営論』で彼の独特の経営哲学を知った人は多いのではないか。

そんなパタゴニアに負けずと劣らない独自の企業理念で、日本だけでなく今や世界に通用するアウトドアブランドに育ちつつあるのがスノーピークなのだ。

新潟県の片田舎ともいえる燕三条に本社があるのも特徴的であるが、通常はデメリットと思われるその立地を逆手に取り、本社の広大な土地にキャンプサイトをつくり、お客様を招いてのキャンプイベントを展開、独自のコミュニティブランドを創造している。

さらに社員はもちろん社長までも、気が向くままにそこにテントを張って寝泊まりし、アイデアを開発したり、商品テストを行ったりと…。

ここまで来ると仕事か遊びか、境目が微妙な感じがあるが、それこそ山井社長がめざす「好きなことだけ!」を仕事にする経営なのだ。

そんな山井社長が本書で一貫して重要視しているのが、社員満足。社員満足なくして顧客満足なし、まさに社員第一主義を実践している、言うは易し行うが難しというのがほとんどの企業の本音だと思うが、これぞミッション経営の真髄を知った気がしている。

さらに山井社長が就任して以来、徹底しているのが安売りをしないこと。それどころか、永久保証を前提に一般的な同等品の何倍もの価格の商品を当たり前のように開発する。安売りは利益を削ることにつながり社員も顧客も幸せにしない、そこにも山井社長の信念が貫かれており、ただただ頭が下がる思い。

こうしてみると、すべての面で一般的な企業の逆をいく発想をとって成長している稀有の企業ではないか。同様の会社と言うともうアップルくらいしか思い浮かばない、大げさではなく本書を読んでそんな気がした。

本当に自分が好きなことだけをできる会社。そんな会社が世の中にある、うらやましくもあり、ほっとする気持ちもあり…
スノーピーク、こんな会社が存在すること自体、私にとっては奇跡。成せばなるのだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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