アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

企業の時代の終わり、個人の時代の始まり。

「高城剛と考える 21世紀、10の転換点」を読んだ。



5年前、ここまでのスマートフォンの普及を誰が予想できただろうか。
5年後、どんな時代がやってきているのだろうか、もっともっと予測が不可能だ。
それほど、かつてないほど速いスピードで変化しているのが今と言う時代だと高城氏は言う。

そんな中、高城氏は本書で、今後特に大きな変化を見せるであろう10の分野を取り上げ、それぞれの現状や未来像を分析している。

10の分野とは、

仕事
お金
健康

住居
言語と国際感覚
移動
情報・通信
娯楽
国・都市

若い時から今日まで、30カ国以上に住んだという高城氏。
そのあたりの経験が活かされているが、特筆すべきはそこで得た知見の深さだ。

どの章も高城氏らしさがフルに発揮されていて興味深く読んだ。
中でも私が特に注目したのは、「仕事」について書かれた章。

仕事を取り巻く環境がこの先激変するという。その影響を与える要素の最たるものが、テクノロジーの進化。

これまで人が手を欠けていた仕事が、続々と機械に置き換えられ、そのスピードがさらに加速していると。
今一度、自身の仕事を見なおしてみる必要がありそうだ。
それではこの時代に生き残れる仕事とは何なのか?
それに対して高城氏は、2つ以上の仕事に取り組むことが必要不可欠と提言している。
ひとつでは競争相手が多くても、2つの仕事を掛け合わせた能力は、一気に競争相手を少なくし、自分を際立たせる。

高城氏の10の提言は、いずれも「個」の時代が大前提となっている。
大企業でさえ終身雇用は過去の遺物となりつつあるし、会社そのものがなくなることだって十分にあり得る。

生き残るためには、「個」を磨くしかないのだと、あらためて実感させられる、そんな内容の1冊だ。

前作同様、本書でも高城氏は次のような文章で締めている。

「世界を回ると、日本は本当にいい国だといつも気づかされます。それは、僕がいまの日本式システムから一度距離をとったから理解できた最高の発見だと思うのです。気がつかないうちにとらわれているシステムから一度脱却してみること。どんな時代も次の道は、そこからしか開かれないんだと思います。

それは私自身も痛切に感じたこと。私の場合は強制的にシステムの外に放り出されたわけであるが。
しかしながら今にして思えば、新しい道を拓くという意味では、それは大変貴重な体験となった。

同じ場所で働いて、同じ人と話して、同じ道を歩く毎日。
当たり前のように昨日と同じ今日が来るような生活は、ある日突然機能停止になってしまう、そんなリスクがどんどん大きくなってきている。

もしそんな不安にも似た感覚を持てるのであれば、まだ少しは大丈夫かもしれない。
しかし、頭の片隅をちらとでも横切らないのであれば・・・

まずは日常の行動を変えてみること。大きな流れを俯瞰してみることはもちろん大切であるが、それ以上に、身のまわりにある小さな気づきの大切さを本書は教えてくれている、そんな気がした。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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