アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

「奪う」人の時代は終わった。「与える人」こそ成功する時代。

ペンシルバニア大学ウォートン校教授のアダム・グラント氏が書いた『GIVE&TAKE 「与える」人こそ成功する時代』を読んだ。



本書はすでに24カ国以上で翻訳され、世界中の人々の「働く意義」を変えたといわれる大ベストセラーになっているとのこと。著者紹介文によれば、グラント氏は「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの企業や組織でコンサルティングなども行っているという。しかも1981年生まれというからまだ30代の前半という若さ、この先の活動も楽しみだ。

タイトルを見て少し「?」を感じた人はなかなか鋭い。というのも英語タイトルと日本語タイトルに微妙なズレがあるからだ。一般的にGIVE&TAKEといえば、与え、得る。つまり、与えることにより得ることができる。もしくは、与えることは得ることを前提にしている。これはある意味、これまでの人間の常識。

それに対して、日本語タイトルは、「与える」人が成功する時代という、英語タイトルと反するようなもの。

結論からいえば、この日本語タイトルは大成功。GIVE&TAKEでは本テーマについて明らかに説明不足なのだ。ここには監訳者の楠木健氏の存在が大きいと思う。

さて前置きはこのあたりにして、話題には事欠かない本書ののテーマは、
新しい「人と人の関係」が、「成果」と「富」と「チャンス」のサイクルを生む、だ。

グラント氏は、人間を3つのタイプに分けて、このテーマに取り組んだ。

3つのタイプとは、

ギバー(人に惜しみなく与える人)
テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
マッチャー(損得のバランスを考える人)

グラント氏は自身なりの仮説を立て、3つのタイプのうちどのタイプが損か得か(本書ではもっと深い表現がされており下世話な言い方で恐縮であるが、わかりやすさを優先して)さまざまな事例をもとに検証している。

結果は、あらゆるデータが、「ギバー」が最終的に得をすることを示している。
そんなバカな!という方は旧タイプの人間。すでに世の中は、徹底的に与える「ギバー」の時代がやってきているのだ。

考えてみれば、現在のブラック企業の問題などは、テイカーがギバーに置き換えられれば解決できるかもしれないと思えてくる。もう少し時間はかかるだろうが、この流れが進めば十分にあり得る話だと思う。

グラント氏は、この先のあるべき人間関係をこうも言っている。
「強い絆」も大切であるが、これからを生き抜くためにグラント氏は「ゆるくつながる」ことの方がもっと大切だと。

ギバーの時代には、自分本位の闘争本能は受け入れられなくなる。先にも述べたが、それはマネジメントの変化につながり、働き方を変えることになる。

「与える人」こそ成功する時代は、間違いなくやってくる。本書を読んでそう確信した。

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