アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

顧客にクチコミされる良いネタを「1本立てる」重要性。

株式会社ハーストーリー代表取締役、日野佳恵子氏の書いた「クチコミュニティ・マーケティング実践ノート」を読んだ。



本書は「クチコミュニティ・マーケティング」「クチコミュニティマーケティング2」の続編、第3作目にあたる。

前作『「ワタシが主役」が消費を動かす』も含め、日野氏の本はほぼ全作読んでいるが、本作は久しぶりの印象が強かった。

というのも、彼女こそ、今ではソーシャルメディアで当たり前となった口コミマーケティングを20年も前から実践していた口コミのカリスマ的存在。

しかしながら、ソーシャルメディアが登場してクチコミの影響力が顕著となった今、同様の書籍も多く、やや影をひそめていた感があったからだ。

当地区では、トヨタカローラ愛知のリニューアルと同時にオープンした隣接するうめカフェを手掛け、広告会社時代、私自身も女性視点のコミュニティマーケティングの好例として注目していた。

ところがやはり本家は本家、本書は日野氏が自ら口コミ+コミュニティで命名したクチコミュニティマーケティングの集大成といってもよい、数々の実践例が輝くバイブル的1冊となった。

本書で登場する日野氏の考え方が良く理解できる文章がある。(講演会の最後でも必ず話されるそうだ)

『儲(もう)かる』という字を分解してみると…
儲=信+者
信者=人+言+者
=商売は、人から人へ、言葉で伝えられることで『儲かる』

つまり商売とは、儲けることではなく、いい評判が伝わることが大切で、そのためには人と人のつながりが重要であり、利益はその結果であると…

さらに本書で、日野氏は戦略的に口コミを起こす「黄金の4ステップ」なるものを紹介している。

ステップ1:クチコミしたくなる魅力をつくる
ステップ2:クチコミする人をつくる
ステップ3:クチコミのネタが伝わる工夫をする
ステップ4:クチコミが広がるコミュニティをつくる

中でも私が注目するのは、ステップ3のクチコミネタに対する記述。

日野氏はクチコミされる良いネタを「1本立てる」と表現している。
1本とはすなわち、他社にはない独自の強み。自分たちの立ち位置と現状を知り、どこにもない魅力を見つけ出さなければ、口コミは生まれないというのが日野氏の主張だ。

クチコミはつくるものではなく、1本立ったものが評価され共感された結果としてつくられるものなのである。

20年かけて試し継続してきた強み、誰よりも経験が豊富なこと。日野氏が実践してきた結果こそ、クチコミュニティマーケティングとして1本立っている。事実は何よりも強いことを本書が物語っている。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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