アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

企業が社会貢献で競争する時代に。当然、働き方も変わる。

一般社団法人ソーシャル・デザイン代表理事、そして経営コンサルタントでもある長沼博之氏の書いた「ワークデザイン~これからの<働き方の設計図>」を読んだ。



長沼氏によれば、近年働き方の多様化が進んでいるそう。(正確には進んでいるようだ、と言った方が私の実感には近いが…)本書はその最先端で見え始めてきた21世紀の「働き方の構造」を明らかにするものである。

肝腎なのは、なぜ近年急速に働き方の多様化が進んだのか?その理由の筆頭に上げられるのがIT、インターネットの進化だ。

IT、インターネットの進化が実現したこと、それは「ワークプロセスの転換」。新たな時代の価値観と最新のテクノロジーが出会ったことで、これまでは考えることができなかった働き方まで可能にしてしまったのだ。
本書では、その最新テクノロジーをひとつひとつ丁寧に解説してくれており、時代のキーワードを知ることもできる、まさに一石二鳥。

さてそのキーワードであるが、

・メイカーズ革命
・デジタルファブリケーション
・オープンイノベーション
・リーンスタートアップ
・O2O
・クラウドファンディング
・クラウドソーシング
・ソーシャルイノベーション etc.

どうだろう。いくつご存じだろうか。それぞれ的確に応えられるようであれば、相当テクノロジーに長けた人と言ってもよいだろう。しかし知らなくても問題はない。何せ、2,3年前には影も形もなかった言葉だから、逆に言えばそれほど陳腐化のスピードも速いということの証でもある。

本書で私がいちばん注目したのは、21世紀の価値観のトレンドを書いた第2章。

そこで長沼氏は、“「社会貢献競争」という大潮流”を紹介している。

これからは「経済的価値=お金」でなく「社会的価値=世の中のために」という価値観が、消費者、生活者が企業を選定する大きな理由になるというのが長沼氏の主張。

当然お金が最優先の目的でないとすれば、ハンター的な営業は影が薄くなる。利己ではなく利他の精神が働く人の重要な素養になる時代、ある意味、今よりずっと幸せな時代になるのだ。

ここにきて働き方が変わるのには必然的な理由があったのも確か。それには便利さと引き換えに、行き過ぎた金融資本主義が招いた様々な弊害が挙げられる。成果主義による組織の機能不全、社会的弱者の急増、3万人を超える自殺者、環境負荷の増大…いずれもこれまでの働き方と密接な関係があることは否定できない。

この働き方を変えない限り、上記の課題解決は実現できないだろう。ゆえに、働き方の価値観の転換は遅かれ早かれすべての人に求められるようになるのだ。

5年後、10年後、どうなるかは誰もわからない。ただ一つ間違いなく言えるのは、今のような安定した(?)「働き方」は間違いなく続いていない。いや多くの企業がそのような雇用を続けていけないだろう。

本書を読んで思うこと。
これからの新しい働き方は、自らの手の中にあるということだ。
使われるのではなく自らの意思で「働き方」を選ぶ時代。ここでも重要なのは、自らの価値観の転換なのである。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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