アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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「モノづくり」で勝っても「ブランドづくり」で負けていないか。

静岡県立大学経営情報学部教授、岩崎邦彦氏の書いた、小さな会社を強くするブランドづくりの教科書」を読んだ。



前作「小が大を超えるマーケティングの法則」はなかなかの良本で、ある意味、私のバイブルになっている1冊。

そんな岩崎氏の新刊は中小企業の実践的ブランド論。テーマは「モノづくり」から「ブランドづくり」へ、だ。

正直、日本の企業はモノづくりには熱心でも、ブランドづくりには関心がない企業が多い。思うに、モノは目に見えるから評価がしやすいのに対して、ブランドは目に見えないからか、効果を信じられない経営者も多い。

本書ではそんな疑り深い経営者に対して、岩崎氏が自らリサーチした具体的なデータをもとに、ブランドが企業経営にもたらす効果をわかりやすく解説している。この豊富なデータの存在が、本書と似たような本とは決定的に違う、説得力を与えているのだ。これだけの調査を行う労力は相当なものだと想像するが、それを上回る成果につながっており、その大変さは十二分に報われることとなった。

本書のもう一つの特長は、実在するアメーラというトマトのブランドづくりのプロセスを詳細に紹介していること。とかく理論が先行しがちなブランディングを、自分ごととして考えることができる効果を与えている。

とはいえ、ブランドづくりは一筋縄ではいかないのも事実だ。そこで著者の岩崎氏は、本書の最後で、ブランドが失敗する「10」の理由として、やってはいけないことをまとめているので紹介しておきたい。

(1)品質管理がしっかりしていない
(2)戦略がない
(3)共感性の欠如
(4)コミュニケーションに一貫性がない
(5)無関係なブランド拡張
(6)なんでも屋になる
(7)消費者の声を聞かない
(8)値引き競争をする
(9)感性に訴えない
(10)動きがない

つまりは、これと逆のことをやれば、強いブランドが作れるというわけだ。

たかがブランド、されどブランド。ブランドを確立するまでの時間、労力はそれなりに大変であるが、一度ブランドを確立すると、その先は好循環が生まれ、ますますブランド力は強化される。だからこそ、ブランドに目覚めた経営者はさらなる高みを目指し、どんどん先へ行くことになるわけだ。

まだまだブランドの考え方が浸透しているとは思えない、ブランド後進国といってもよい日本の現状。そこには間違いなくチャンスが眠っている。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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