アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

「振り向かせる」から「見つけられる」へ。インバウンドマーケティングの可能性。

大手広告代理店からグーグルを経て独立、今はインバウンドマーケティングエージェンシー・マーケットエンジン代表の高広伯彦氏が書いた「インバウンドマーケティング」を読んだ。



インバウンドマーケティングの本といえば、提唱者であるハブスポット社のハリガンとシャ―が書いた「インバウンドマーケティング」が有名であるが、私の読書歴からいえば少なくとも本書で4冊目。広告の効果が疑問視される中、ますますインバウンドマーケティングに注目が集まっていることが窺える。

そんな数あるインバウンドマーケティング本も、出自はハリガンとシャ―のマーケティング論に基づくものであるが、本書はその中では、最も広告会社寄りと言えるような気がする。

というのも、先に書いたように、著者の高広氏はもともと大手広告代理店出身。
広告会社の問題点や弱点を十分にわかっているだけに、そこを補うべく研究を重ねるうちにインバウンドマーケティングに辿りついたというのは当然の帰結なのかもしれない。

インバウンドマーケティングの対極にあるのが、広告会社が長年実行してきたアウトバウンドマーケティング。

アウトバウンドマーケティングはテレビコマーシャルに代表されるような、後ろをを向いている人に対していきなり呼び掛け、強引こちらを振り向かせるという手法。テレビコマーシャルだけでなく、旧来の広告会社が使う、ほとんどの広告的手法はこちらに属する。

それに対して、インバウンドマーケティングは、もともとこちらを向いている人から「見つけられる」マーケティング。

その気があるかないか、その違いが結果を大きく左右する。インバウンドマーケティングが注目される理由はまさにここにある。

たとえばコマーシャルで考えると、その昔はある程度興味を持って見られたから、今ほど無視されることはなかった。それが今は情報爆発時代と言われるように、以前に比べると何十倍も接触する情報量が増えている。それだけに強引に振り向かせること自体に無理が生じるというわけだ。

本書の帯にはこんな風に書かれている。

「広告が無視される時代を生きるマーケッターのためのまったく新しい考え方」

このひと言には、アドマンへの温かな眼差しが注がれていると考えるのは私だけだろうか。

広告会社はもっとインバウンドマーケティングを研究することだ。そこには広告会社の未来への扉があり、開けられるのを待っていると…。

本書にはインバウンドマーケティングの理論から実践方法まで、分かりやすく紹介されている。
知るのと始めるのでは大違い、まずは出来るところから実践してみることが重要である。

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