アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

デジタル時代における卓越企業の基本理念、ユーザーファースト。

デジタルマーケティング会社HUGEのCEO、アーロン・シャビロ氏が書いた「USERS NOT CUSTOMERS~顧客主義の終焉と企業の命運を左右する7つの戦略」を読んだ。



普段何気なく使っている「ユーザー」という言葉。しかしその意味を深く考えたことがなかった。おそらくはほとんどの人がそうであろう。そういう意味では本書はあらためて「ユーザー」の意味を考えさせられる1冊であり、そこに重要な時代のヒントが眠っていたことに今さらながら気付かされた次第である。

マーケティングでいうと、通常はコンシューマー(消費者)とかカスタマー(顧客)と言う言葉を使ってビジネスの対象者を表わすが、シャビロ氏は、ビジネスにとって重要なのはそのどちらでもなく、メディアやテクノロジーを利用して企業とやりとりをするすべての人々を「ユーザー」と定義し、経営戦略にとって重要なコンセプトの中核に据えると言っている。

ユーザーの重要性。それこそ本書のテーマというわけだ。

さて肝心の本書の内容であるが、
定義された「ユーザー」を重要に考える企業=「ユーザーファースト」企業が
今の世の中の「勝ち組」の条件とし、全面的に展開している。

前提となるのは、社会のデジタル化によって起こった消費者の購買行動の変化、コミュニケーションのあり方の変化。

気軽にデジタルツールを活用することができるようになった今、ユーザーの果たしたい目的に応えることが最終的にカスタマー(顧客)を増やすことにつながっていく。

その価値観を持てるか持てないか、それが大きな鍵を握っているというわけだ。

ユーザーファーストの組織の中心になるのが、デジタルコア。ユーザー体験を設計する専門家だ。エンジニアやITに理解のある経営陣を指す。つまり優れたユーザー体験は彼らの存在なしには成立しない。

一時、日本の企業でもしきりに顧客第一主義が謳われたが、今、それに変わるのがユーザー第一主義ということになろう。

ユーザーファーストの意味をあらためて理解することで、理想とすべき企業像、そして新たなビジネスヒントが見つかるに違いない。本書「ユーザー・ノット・カスタマー」はそんなきっかけになる1冊である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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