アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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ビッグアイデアからスモールアイデアの積み重ねへ。360度から365日へ。

電通レーザーフィッシュ著「共感クリエーション」を読んだ。副題は、デジタルエージェンシーが考える、だ。



ソーシャルメディアによってもたらされる大きな変化に対して、マーケッターがどう向き合うべきかについて書かれた本。

各章に、コミュニケーションの価値観の変化を明快に表わす、注目すべきキーワードが並ぶ。

象徴的なものを紹介しよう。

●ビッグアイデアvsスモールアイデアの積み重ね。

ビッグアイデアとは、かつて私が馴染んだ世界。一つの優れたアイデアをメディア横断的に展開する。大がかりなクリエイティブになるため、同一素材を半年、1年も継続して使用することも当たり前だった。いわゆるキーメッセージ一発。アドマンにとってこの快感を味わうとなかなか抜けられない麻薬のようなものと言っておこう。

対してスモールアイデアの積み重ねは、ちょっとしたアイデアを積み重ねファン層を作っていくもの。クリエイティブの要素は、ひとつひとつのコンテンツにあるのではなく、全体のフレームワークそのものにある。

●360度から365日へ

360度とは、マスメディア中心に印刷物、屋外広告など、さまざまなメディアに同じクリエイティブメッセージを展開する。メッセージの到達度の最大化を目指す考え方だ。

対して365日とは、ソーシャルメディアをベースに、毎日リアルタイムに興味関心に応えるコンテンツを提供しえ行くもの。生活者の共感の創造を目指す考え方。

こう並べてみると、つくづくコミュニケーションの考え方が180度違ってきていることに驚かされる。

逆に言えば、そんな時代にあってもこれまでと同じようなマス主体の広告ビジネスが成り立っていること自体が不思議に思えてくるくらいだ。

さて、ここまで書いた内容はほぼ冒頭で登場するもの。この先、共感クリエーションのプランニングから実践方法、実例まで懇切丁寧かつ具体的に教えてくれている。ある意味、ありそうでなかった、ソーシャルメディアを自社の顧客とのコミュニケーションに取り入れたいと考えている人にとっては、待望の1冊といえるのではないだろうか。

ただし、何度も書いてきていることであるが、実際に取り入れてビジネスに活かすためには、方法を学ぶより自身の価値観を入れ替える必要性を学ぶことの方が何倍も価値があるし、何倍も重要になってくる。

そういう意味で、第1章の「ソーシャルメディアがもたらす大きな変化」は、ぜひとも読んで頂きたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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