アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

今すぐ、自分自身に創造的破壊を起こそう。

フォレスターリサーチ副社長兼主席アナリスト、ジェームス・マキヴェイが書いた「DIGITAL DISRUPTION(デジタルディスラプション)~破壊的イノベーションの次世代戦略」を読んだ。



破壊的イノベーションといえば、思い出されるのがクレイトン・クリステンセンの世界的ベストセラー「イノベーションのジレンマ」。

そこに登場する破壊的イノベーション=DISRUPTIVE INNOVATIONにインスパイアされて本書は書かれているようだ。
(訳者はクリステンセンにならって、デジタル・ディスラプションをデジタルを活用した創造的破壊と訳している)

しかしながら、両者の破壊の意味には大きな違いがある。

クリステンセンの提唱した破壊的イノベーションは、ハードディスク業界などで起きた技術革新が既存企業を破壊する例であり、そこには大前提として膨大な資本と長い時間を必要であった。

それに対して、マキヴェイが提唱するデジタル・ディスラプションは、

①無料または安価なデジタルツール
②デジタル・プラットフォーム
③デジタル消費者

以上3つのイノベーションインフラの活用を前提としている。したがって資金がなくても、短期間で、誰もが起こせる創造的破壊であることだ。

わずか10年ほどの間にこれほど大きな違いを生んだのは、1にも2にもインターネットの進化のおかげだろう。

マキヴェイが誰でも簡単にというほど、実のところはたやすくないとは思う。その理由は、経営者や幹部の成功体験がじゃまをすることだ。大企業となればなるほど、デジタルといえども、創造的破壊となると一筋縄でいかないというのが現実だ。

本書では、自身が提唱するデジタルを活用した創造的破壊を、どのようにすれば実際に起こすことができるか。
そのプロセスとベースとなる考え方を教えてくれている。

まず何より重要になるのは、思考法だ。

大抵の会社の場合、問題となるのは自社内に閉ざされた考え方を捨てきれず、自社だけのリソースでイノベーションを起こそうと考えること。それではどうしてもアイデアの可能性まで閉ざされてしまう。破壊的イノベーションどころではない。

重要なのは、積極的に他社と連携できる柔軟さである。場合によってはライバル企業とでさえ必要とあれば手を組むような柔軟さが。

そのような思考法ができるかどうかがイノベーションにつながる重要な鍵を握っている。

先にも書いたように、今は無料で使えるデジタルツールも思う以上に豊富に揃っている。しかもiOSやアンドロイドなど、活用できるデジタルプラットフォームも驚くほど安い金額で身近に手に入る。

アイデアで勝負できる点で、方向転換が容易にしづらい大企業より小回りのきく個人の方が創造的破壊と相性が良いほどだ。

大きな資本が必要ないことでこの先、年齢、業種に関係なく、さまざまな業界に新たなプレイヤーがどんどん参入してくるだろう。

そんなワクワクする思いが、ページを進めるたびに大きくなっていった。

破壊するか、破壊されるか。この先の時代には、間違いなく破壊する者への追い風が吹いている。本書を読んでそんな思いを強くした。
さぁ、船を漕ぎ出そう!

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