アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

今さらながら思う、「思い」を育むシャドーワークの重要性。

徳岡晃一郎氏氏と舞田竜宣氏の共著『MBB:「思い」のマネジメント実践ハンドブック~社員が「思い」を持てれば組織は強くなる』を読んだ。




前作『MBB:「思い」のマネジメント』の続編で、タイトルからわかるとおり、MBBを実践するための1冊となっている。

さて、本書のテーマでもあるMBBとは何か?

MBBとは、Management By Beliefの略で、個々人の仕事や人生に向き合う強い思いをベースにして経験や職場、成果のマネジメントを行い、組織のあり方を変えていくマネジメント手法。同時に個々人であれば自分の「思い」をベースにした仕事との向き合い方を指している。

ちなみに、ここでの思いとは、こうなりたいという小さな思いだけでなく、仕事を通してもっと良い世の中にしたいという「大きな思い」と思って頂いた方が良い。

対照的なのがMBO、Management of Objectiveの略で目標管理制度で、数値目標の達成をベースとした管理手法。

MBOの問題点は、わかりやすいかわりに数値絶対主義に陥ることだと著者はいう。

成果主義はこの最たるもので、成果至上主義が今の日本経済の停滞を招いたと著者たちは断罪する。

そもそも組織というものは、所属するひとりひとりの「思い」の集積、というのがMBBの出発点。
それだけに、まず個人が自身の「思い」を抱けるか、そしてその「思い」を会社の目標と同質化させられるか、そのあたりが重要になってくる。

その実践のプロセスがわかりやすく解説されているのが本書の特徴だ。

本書の中で私が興味を持って読んだのが第2章、個人としてMBBを実践する4つのフェイズ。
中でも参考になったのが「シャドーワーク」の記述。

シャドーワークというのは、勤務中に行う義務としての仕事ではなく、オフタイムを活用して自発的に挑戦する自分なりのテーマの研究や勉強を指す。会社に縛られない自己の追求が「思い」を育む重要なツールであると著者たちは言っている。グーグルの20%ルールなどはこのシャドーワークの効果を認めた結果といえるのではないだろうか。そういう意味では、会社人間は「思い」を育むのにいちばん不適切な人間なのかもしれない。
広告会社の社員は仕事柄シャドーワークを重視する傾向にあると思うが、それでも今さらながらシャドーワークの重要性を痛感している。

先にも書いたが、会社がひとりひとりの「思い」の集積であるなら、企業文化とはまさにその集積の結果といえる。他の会社を訪れた時、その会社の社員に接した時、感じられる直感みたいなものは、すなわち「思い」が表層化したもの。「活気」が感じられない会社は社員の「思い」が弱い会社、それほど「思い」は重要なのだと、本書を読んであらためて思った次第。

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