アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

結局、誰も幸せにはなれない。「椅子取りゲーム社会」の恐怖。

大ベストセラー「もしドラ」の著者、岩崎夏海氏の書いた新刊『まずいラーメン屋はどこへ消えた?~「椅子取りゲーム社会で生き残る方法』を読んだ。

昔なら駅前などに必ずあった、まずいけど仕方なく通っていたラーメン店が、インターネットで誰もが情報収集できる世の中になったおかげで、生き残ることが難しくなったというのが本書タイトルの由来。美味しいラーメン店の存在を知り隣町へも気軽に足を延ばすようになったからだ。

つまりは今までは競争相手ではなかった店までが競争の対象となる大競争時代に突入、そんな状況で生き残るには企業は、個人は、果たしてどのように考え振舞えば良いのか?というのが本書のテーマである。

岩崎氏は、そんな今の世の中の状況を「椅子取りゲーム社会」というキーワードで見事に切り取った。

数少ない椅子を求めて競争相手が殺到する。仮に椅子に座ることができたとしても、また淘汰されて少なくなった椅子を奪い合う。そんなことを繰り返し、最後まで残る椅子ははわずか1つ2つに過ぎない。

これでは消耗するばかり、生き残ることは至難の業だ。

本書で岩崎氏は、そんな状況から脱出して「生き残る」4つの方法を紹介している。

1.今あるものを捨てる
2.本質を見極める
3.隣にずれる
4,現場に還る

どの章も参考になる記述がめじろおしであるが、特に3.隣にずれる での記述はこれからの生き方について非常に示唆に富む内容で大いに参考になった。



隣のずれる方法として紹介されているのが、2つの特技を作ること。

1つの専門性しか持たない企業や人は、どうしても多くの同業者との競争にさらされる。ところがその専門性に別の専門性を掛け合わせると、競争相手が一気に少なくなり、目の前にブルーオーシャンが拡がると言うわけだ。この考え方は私自身も以前よりこうあるべきと考えていたこと。岩崎氏の指摘でこの考え方に確信が持てた。
岩崎氏自身、テレビの放送作家という専門性と、その後転身したプロデューサーとして学んだマネジメントという専門性を掛け合わせたことで「もしドラ」の独自な世界を展開できたのだと言う。
そのあたりの経緯も本書で詳しく記されているので興味がある方はぜひ読んでほしい。

無意味な競争は体力を消耗する。特に価格競争だけは何としても避けなければ未来はない。

「もしドラ」同様、またまた非常にわかりやすく書かれたマーケティング書が世に出た。
岩崎氏が前作で若い人の間にドラッカーファンを増やした功績は大きいが、本書でさらにマーケティングに興味を抱く人が増えそうだ。

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