アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

止められない会社の老化、「眠れるイノベーター」を今こそ活かす時。

かつて時頭力を鍛えるのベストセラーを放ったビジネスコンサルタント、細谷功氏の書いた新刊「会社の老化は止められない~未来を開くための組織不可逆論」を読んだ。



会社は人間と同じように生まれた瞬間から成長を始めるが、それは見方によれば、すでに老化への一途を辿っており、決して若返ることはない。従って、会社も上手な年の取り方を考えた上でリセットをかける必要があるというのが本書のテーマだ。

ここでは老化を後戻りできない「不可逆プロセス」の進行と定義している。

特に興味深く読んだのは第3章の老化を加速させる大企業のジレンマの記述で、ブランド力を高めると企業の老化は加速するという話。

通常ブランドを高めることは良しとされるが、ここではそれをデメリットの面から捉えている。

実はブランドを構築する行為そのものも不可逆プロセスであり、一度出来上がったブランドをわざわざ傷つけて価値を下げようとする人はいないからだ。つまりブランドが完成した瞬間から緩やかに死に向かって走り始めているのである。

特に問題なのは、そんなブランドが出来上がった企業に集まってくるのは、そのブランドに惹かれた人材で、そういった人材に限って、安定を求めチャレンジしない人材であることだ。
老化に気づいて会社が改革へのイノベーションを求めてもほど遠い人材の巣窟となってしまっている。

細谷氏は、老化は止められないが対処する方法はあるとして、次の3つを元に本書を展開している。

(1)老化を運命としえ受け入れる
(2)老化をリセットする
(3)「眠れるイノベーター」を活用する

先のブランドの話にも通じるが、会社のイノベーションを起こすためには、特に、今眠っているイノベーターをいかに登用するかがカギを握っているように思う。

成熟した企業にあっては、イノベーターは「異端児」として扱われることが多いようだ。
それは会社の成長・拡大とともに社内にオペレーション型人材が増殖していくことに関係している。
つまり、マジョリティがマイノリティを駆逐してしまうという悪循環の構図だ。
「イノベーション」が声高に叫ばれても、いつのまにかフェイドアウトしていってしまう会社が多いことでもその影響度の大きさがわかるというものだ。

新しいパラダイムは、必ずしも会社員という選択肢を求めてはいないと細谷氏。
今会社にいて息苦しさや閉塞感を感じている人は、新しい働き方、新しい環境を模索してもよい時かもしれない。
足りないのは、勇気と覚悟、そんな気がする。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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