アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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これからのリーダーはビジネス・アーティストであれ。

P&Gの元グローバル・マーケティング責任者だったジム・ステンゲル氏が書いた「GROW~本当のブランド理念について語ろう」を読んだ。



副題に、「志の高さ」を成長に変えた世界のトップ企業50とある。

なぜ、その副題なのかというと、ステンゲル氏の調査により、「高い理念を貫くことと最大限の成長をすることが密接な関係にある」ことがわかったからだ。

本書の内容は、ステンゲル氏が、消費者のロイヤルティと財務成績の両面で目ざましい成長を遂げた50のブランド(=ステンゲル50)について、10年間に渡り追跡調査をした結果を土台にしている。

調査の結果、10年間のステンゲル50の投資利益率(ROI)の伸び率の平均は、アメリカを代表する株価指数「S&P500」の構成企業の平均より、およそ4倍も高かったということがわかったという。

ステンゲル氏は、この調査を通して4つの重要なことを発見した。

すなわち、

発見1:ブランド理念は、最も急速に成長を遂げているビジネスの原動力である。

発見2:最も急速に成長を遂げているビジネスは、人間にとって大切な5つの基本的価値のいずれかに関わるブランド理念をもっている。

発見3:最も急速に成長を遂げているビジネスを動かすのは、ビジネス・アーティスト――――ブランド理念を主たる表現手段として用いるリーダ――――である。

発見4:ビジネス・アーティストたちには、いくつかの活動に卓越しているという共通点がある。これらの活動がコンピュータのOSのように、急成長を生み出し、持続させる土台になっている。

中でも私が注目するのは、ブランド理念を主たる表現手段として用い、企業の成長を牽引するリーダーをビジネス・アーティストとしている点。

音楽や絵画と同様、まさに感性でビジネスを操るという意味で使っているのだろう。

ちなみに、このビジネス・アーティストの代表が、そうアップルの今はなきスティーブ・ジョブズ。

“人々の生活をより良きものにする”ことを目指し、人々の本能と感情、希望と夢と価値観に直接訴えかける理念。そういう意味では、ジョブズはまさに理念の人だった。

本書の最後には、ステンゲル50のブランド理念が紹介されている。

本書を読み進めたうえで、各企業のブランド理念を見てみると、なるほど理念が成長を加速させる理由がよくわかるというものだ。ちなみにこのステンゲル50には、日本企業が唯一1社だけ入っている。その企業は楽天だ。

ステンゲル氏が唱える、P&Gで体験し培われたブランド論、そして理念の重み、大切さ。
単なる研究者ではなくあくまで企業の内部にいて実践してきたことに価値がある。

日本ではなかなか馴染まない感もあるビジネスアーティストとしての経営者像であるが、そろそろそんなリーダーが出てきてもよいのではないだろうか。経営は間違いなく“心”“感性”の時代に入ってきている。本書を読んでその想いをさらに強くした。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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