アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

風向きが変わる時、あるものは塀を立て、あるものは風車を作る。

東京工科大学大学院ビジネススクール教授、尾崎弘之氏の書いた「GREEN RUSH~社会変革期の成長戦略」を読んだ。



タイトルに掲げたのは、本書に登場する中国の古いことわざである。

ビジネスは常に目の前に起きた事象に対して選択を迫られ、その繰り返しの毎日だ。特に現代のような変化のスピードが速い時代は、ひとつ選択を間違えれば、大きなハンデを背負うことにも成りかねない。それだけに経営には難しい対応と冷静な舵取りが求めれる。

本書は、この先に起こるであろうグリーンラッシュとそこで生まれるビジネスチャンスについて書かれている。
しかし、先に書いた選択の話ではないが、ひと言にグリーンラッシュと言っても、そこにはさまざまな機会があるのだ。どの領域に参入すべきか、参考にできるのが、本書に登場するゴールドラッシュの教訓だ。

時は19世紀の中盤。
アメリカのカリフォルニア州で発見されるや、金鉱を目指して人の大移動が起きた「ゴールドラッシュ」。しかし多くの人が駆けつけたにもかかわらず、金鉱を掘り当てたのは、ごくわずかの人。多くの人が投資額を上回るお金を回収することができずに終わった。

それに対して、真に成功した人は、金鉱の採掘を避け、「金鉱堀りを掘ること」を基本的な戦略とした人だそうだ。つまり金鉱掘りが必要としたシャベルやテントと言った用具や頑丈なズボンのような衣類など必需品を提供した人。

頑丈なズボンと言えば、そう、いわずと知れた世界の大企業リーバイスは、まさにここからスタートしたのである。

このようにゴールドラッシュが社会にもたらしたインパクトの本質は、金鉱発見による富の発掘ではなく、金鉱発掘に伴い、街に人が集まり、その人たちを対象にさまざまなビジネスが派生的に生まれた「環境変化」にあったのだ。

さて、肝心のこの先始まる「グリーンラッシュ」についてであるが、尾崎氏は「歴史は繰り返し、時代は揺り戻す」という言葉を象徴的に掲げている。

ゴールドラッシュの成功の理屈を冷静に分析すれば、この先のグリーンラッシュにおいてのビジネスチャンスがわかるというものだ。

歴史は繰り返し、時代は揺り戻す。

お金が儲かりそうだと人が集まるような場所は実は儲け話は少なく、意外と盲点のような場所に金鉱は眠っている。

変化をどう読むか。今は頭に汗をかき、知恵を廻らす時だ。

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