アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

つながる、発信する、共に創る。プラットフォームが企業ブランディングを変える。

電通のチーフコンサルタント、小西圭介氏が書いた「ソーシャル時代のブランドコミュニティ戦略」を読んだ。



フェイスブックが地球上の10億人をつなぐ世界。この景色を10年前に誰が予想できただろうか。

当然、コミュニケーションのあり方も変わってしかるべき。しかし、あまりに速い変化のスピードについていけていないのが、メディア業界、広告業界の現状。

しかし、それよりもっと深刻なのは、企業のトップ・幹部がこの変化を経営課題と認識していないことだ。
単なるコミュニケーション戦略やメディア戦略として捉えていると、成熟した顧客、消費者からは一気に見放されることにもなりかねない。

本書はそんな経営戦略の危機的状況に直面して、企業がどのように考えどのようにふるまうべきかについて言及している。

小西氏が本書の中心テーマに据えているのが、生活者主導の「ブランディング」を再定義すること。

小西氏が定義するブランディングの概念をいささか長くなるが抜粋して紹介する。

ブランディングとは本質的に、共有された価値に基づく有形無形のコミュニティ資産を形成する行為で、それは企業や製品と顧客とのつながりにとどまるものではない。生活者やパートナー、社会的コミュニティとの継続的な経営基盤を築き、その力を借りながら、新しい事業や価値を生み出していくための新しいシステムを創ることこそが、今日的なブランディングの意味である。

ブランディングの意味が、より包括的に、かつより俯瞰的に大きく変わってきているということなのだろう。

もはや広告でグッドイメージを作れば良いというような短絡な時代ではない。
顧客をパートナーとして新たな価値づくりを共創することで、顧客との絆を深めていく。それこそこれからのブランド戦略の本質なのだと小西氏は強調する。

広告会社、メディア会社などのコミュニケーションを生業とする人間は、この変化しつつある時代の「立ち位置」を間違えないようにしなければならない。
大切なのは、企業と顧客は向き合う関係ではなく横並びで同じ未来を見つめる関係であるべきということなのだ。

プラットフォームとしてのコミュニティ戦略とは?「形容詞」のブランディングから「動詞」のブランディングへ。などなど、今ブランド戦略において押さえておきたいポイントがめじろおし。

ソーシャルメディアの登場で、見える景色が180度変わったいってもよい「ブランディング」。
本書はその最先端を知ることができる、貴重な1冊である。

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