アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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個人の影響力を計るものさし、ソーシャルスコアリングとは?

マーケティングコンサルタント会社社長、そしてアルファブロガーとしても知られるマーク・W・シェイファー氏の書いた「個人インフルエンサーの影響力~クラウト、ソーシャルスコアがもたらす革命的マーケティング」を読んだ。



シェイファー氏によれば、デジタル世界における3つの革命により、影響力の勢力図そのものが変わったという。

3つの革命とは、

(1)インターネットの台頭、ブロードバンドの登場
(2)携帯端末と無線接続の台頭
(3)SNSの台頭

かつて影響力のほぼすべてはマスメディアによるものだった。しかし今は上記の3つの革命によって、個人の手に渡ったのだ。

すでにアメリカではその重心の移行をいち早く察知した企業が、個人インフルエンサーの影響力をマーケティングに活かし始めて成功を収めているという。

企業がその個人インフルエンサーの影響力を計るものさしとしているのが、kloutが提供する「ソーシャルスコア」だ。ソーシャルスコアをひと言でいうと、個人のソーシャルメディアにおける影響力を100点満点で数値化したもの。
独特のアルゴリズムをもとに、ソーシャルメディアにおいての個人の存在価値が評価されている。当然スコアが高い人ほど、他の人への影響力が大きいというわけで企業の手厚い歓迎を受けることになる。

企業がこのソーシャルスコアに基づいてマーケティングを行うのは、この個人の影響力を活用するものだ。

たとえば製造業であれば自社の新製品をいち早く提供する、飲食店であればオープニングパーティーに招待するなど…
ソーシャルメディアを日常的に使っているのだがら当然、体験したことをブログやフェイスブックなどのSNSで投稿してくれることを期待してのもの。ただし、あくまで個人の意思にまかせているので必ずしも好意的な記事になることは約束されていない。

以前日本でもブロガーを招待して記事を書いてもらうようなサービスが盛り上がった時期があったが、この場合はやらせ的に記事を書かせることが横行したせいか、いつのまにかフェイドアウトしていってしまった。

ソーシャルスコアを活用したマーケティングも同様のリスクを孕んでいるだけに、そのあたりの高い意識と最新の配慮が求められることは間違いない。

本書は、kloutが創造する「ソーシャルスコアリング」の新たな可能性を説くものであるが、同時に、その背景にある影響力の重心がマスメディアから個人に移りつつあることを忘れてはいけない。この流れを押さえることができるかどうかが、この先のマーケティングの成功を左右すると言っても過言ではないのだ。

日本でもそろそろ盛り上がってくるであろう「ソーシャルスコアリング」とその活用によるマーケティング。まずはその考え方と背景を押さえるには格好の1冊といえるだろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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