アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

表現するように経営する時代。表現力のあるリーダーが求められている。

感動プロデューサー平野秀典氏の書いた新刊「GIFTの法則」を読んだ。



たった1人に伝わると大勢が感動する、が本書のテーマ。毎度のことながら、平野氏の著書での「伝える力」は、シンプルで強い。そして何より、言葉が自然に身体の中に沁み込んでくる。本書の中でも登場するが、まさに「伝わる」のである。

平野氏は、企業活動を表現活動に例えて、顧客に価値を伝える活動、と定義する。
つまりは伝えようと思えば思うほど伝わらなくなる。大切なことは、「共感」と「感動」を創造し、知らないうちに伝わっている状態になることだ。

本書で平野氏は、この「共感」と「感動」を生みだすビジネス表現力を、次のような1つの基本フレームと4つの法則にまとめている。

基本フレーム=二人称シフト
第一の法則=GAP 意外性を加える
第二の法則=Impact 記憶に沁み込む
第三の法則=Focus 焦点を整える
第四の法則=Thanks 感謝を贈る
そして、4つの法則の頭文字を取って本書のタイトルにもなっている「GIFTの法則」の完成というわけだ。

特に注目すべきは基本フレームの「二人称シフト」の考え方。

私がでもなく、みんなにでもなく、目の前にいるたったひとりの「あなた」に向けてのメッセージ。
精一杯の思いを込めて贈ることで満足が感動に変わるという。

たった1人の人の心を動かすことから、感動が次々と波動のように多くの人に伝播していく。
この概念、ソーシャルメディア時代のコミュニケーションのあり方そのものといっても良い。


企業がこだわる「顧客満足度」もこれからは「顧客感動度」をめざすべきと平野氏は続ける。まさに日本でただ一人の感動プロデューサーの真骨頂だろう。

最後の最後の追伸で、平野氏は「最も大切なことは、最も大切なことを、最も大切にすること。」と言う言葉を掲げている。昨年亡くなった、平野氏が尊敬してやまないスティーブン・コヴィ氏が7つの習慣の中で書いている原則についての言葉だ。

平野氏がいうように、自分が本当に大切だと思うことを愚直に信じて貫くことが、やがて多くの人の共感を呼び、いつしかライフワークとなっていくのだろう。すべてのはじまりは「たった1人」の人の心を動かすことから始まるのだ。
ついつい忘れそうになるが、決して忘れてはいけない、「人」としての基本であると同時に、ビジネスの基本でもある。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://adrunner.blog38.fc2.com/tb.php/1262-7570c91f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad