アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

ソーシャルとはソーシャル的であること。価値観そのものだ。

ループス・コミュニケーションズ代表取締役、斉藤徹氏の書いた「BEソーシャル」を読んだ。



昨年の「ソーシャルシフト」からほぼ1年ぶりの新刊、それだけに期待も大きかったが、私の期待をはるかに上回る、内容の濃い1冊となった。

ソーシャルシフトのエントリーはこちら

かつてインターネットの黎明期、コピーライター糸井重里氏はインターネット的という言葉で時代の転換点を捉え、自身の活動を大きくシフトさせていった。
インターネット的とは、すなわち、インターネットを自らの新しい価値としてライフスタイルを変えるという意味であったと思う。

インターネットを単なるツールとして捉えるのではなく、これまで培ってきた価値を180度方向転換させる。その先見性により、糸井氏は見事に新たな価値を世の中に提供して今日に至っている。

実は昨日、斉藤氏の出版記念セミナーに参加する機会を得た。
直に斉藤氏の話を聞いて思ったのは、インターネット的と同様、まさしくソーシャルとはソーシャル的、言いかえれば、ソーシャルとは価値観そのものであり、企業を変えるためには“価値観の総入れ替え”が必要、ということだ。

さて肝心の本書「BEソーシャル」の内容であるが、日本経営のもともと持っていた「三方よし」の精神の則り、インサイドアウトの経営の重要性を説いている。

詳細はぜひ本書を読んで頂きたいが、とにかく大きな時代の転換点にあって、企業が目の前の壁を超えるためには、すべからくこれまでの価値観の転換を試みなければ生き残れない。

斉藤氏はそのために必要な五つのシフトを掲げている。

1)規律から自立へ
2)統制から透明へ
3)競争から共創へ
4)機能から情緒へ
5)利益から持続へ

こうして眺めてみるだけでも、いかに価値観の転換が大変なものであるかが伝わってくるのではないか。

実践して会社の舵を大きく新時代へ切るためには何段ものハードルがあることは間違いない。しかし本書にはすでに取り組んで成長を続けている企業の実例が豊富に紹介されている。要は、できないのではなく経営者の考え方でどうにでもできるということだ。

ソーシャル的であることが何より優先される社会。そこには、きっと社員と顧客との幸せな未来が待っているに違いない。

いささか余談であるが、昨日の出版記念セミナーで残念だったのは、広告会社の人間の姿がほとんど見られなかったことだ。現役のアドマンにこそ、ぜひ本書を読んでもらいたい。

AKQAのレイ・イナモト氏はこういった。「広告会社の未来は、広告会社ではない。」
広告会社こそ最も価値感の入れ替えが必要な業種だと思うが、いかがだろうか。

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まとめ【ソーシャルとはソーシ】

ループス・コミュニケーションズ代表取締役、斉藤徹氏の書いた「BEソーシャル」を読んだ。昨年の「ソーシ

  • 2012/11/25(日) 05:55:32 |
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