アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

プランもノルマも納期もない経営。そんな会社が輝く未来。

船井勝仁氏が書いた「未来から考える経営」を読んだ。



船井という名字でピンとくる方も多いと思うが、そう、著者は船井総研創業者の船井幸雄氏のご子息で、現船井本社の社長。

2代目となると親の七光と揶揄されがちであるが、これがどっこい、どっしりと構えたなかなか濃い内容の本だった。

船井氏が書くのは、「いままでの延長線上に素晴らしい未来はない」ということを前提にした経営論。

それだけに、いくら過去を分析して綿密に計画を立てても、未来につながる案は生まれないという主張だ。

よく環境問題を考える時に登場するバックキャスティングという手法があるが、船井氏の提唱する未来像もその考え方がベースとなっているようだ。その未来像は、金融至上主義が生んださまざまな既得権益を手放し、もう一度昔の日本にあった助け合いを基本とした共同体ベースの社会に戻すこと。

その社会では、企業も競争前提ではなく共創ベースの経営を目指すことになる。

おそらくその経営手法は今とは180度違う価値観のものになるだろう。

数字ベースの計画も、その計画を達成するためのノルマも、そして必要以上のスピードも求めない。

そこから見えてくるのは、人が活き活きと働き、人としての幸せを自然に追い求めることができる社会なのだと想像できる。そう聞いただけでワクワクしてくるのは私だけだろうか。

こんな社会を実現するために、問われるのは経営者の人間力だ。
本書にも登場するノードストローム百貨店の逆ピラミッドの組織図のように、まずは従業員満足を最優先に考える、そして従業員満足が実現できればおのずと顧客満足もついてくると考えられるか。いずれにしても経営者の考え方ひとつなのだ。

本書は二部構成で、一部は主に考え方、二部ではその考え方を実践している企業5社の実例が紹介されている。

船井氏の直系ということで実例はややスピリチャルに流れるきらいがあるが、それを差し引いても、基本的な考え方は企業にとっても個人にとっても羅針盤となりうる内容だ。

この先の社会を思い描くことで、自分自身の生き方もあらためて棚卸しできた、そんな1冊であった。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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