アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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眠れる市場は「ひと」が起こす。

小阪裕司氏が書いた「価値創造の思考法」を読んだ。



小阪氏といえば、信者といってもいいほど全国に熱烈な支持者を持つコンサルタントである。

その彼が書き起こした5年ぶりの新刊が本書。テーマはずばり「眠れる市場」と「ひと軸」のビジネスだ。

本書で小阪氏は“新しい消費社会が到来した”と断定している。重要なのはその新しい社会はやってくるのではなく、すでにやってきてしまったということ。

さらに難しいのは、それがまだ顕在化しておらず眠った状態にあるということだ。
優秀なマーケッターであれば、すでにその兆しに気づいているはずで、実際気づいた人だけが新しい消費社会で新たなビジネス手法を実践し始めているに違いない。

もう一つ重要なのは、どこで買うかより誰から買うかということ。それが重要な購買動機になりつつある。

小阪氏はこの新しい時代の到来を確かめるため計画的にビジネスを起こし自らの理論を実践、その検証の繰り返しにより新しい時代のマーケティング手法を「いつも起こせる」ようになることを追求しているのだそうだ。
コンサルティングを受けている会社の立場でいえば、この先行き不透明な時代にこれほど信頼できることはないといえる。

それほどの自信を秘めた小阪氏の実践事例。確かに「なるほど」とうなづける事例ばかり。
いかにビジネスにおいて「ひと」が軸になってきているか、あらためてわかるというものだ。

本書の中で、小阪氏のコンサルティングの考え方がよくわかる、私が気に入った記述箇所を、やや長文になるがここに抜粋しておく。(以下引用)

ビジネスは、社会という土壌に木を植えているようなものだ。
したがって、土壌がまったく変わってしまうとしたら、新しい土壌に合った木を植えなければならないだろう。
仮にそれまでと同じ種類の木で良かったとしても、育成条件が大きく変わるので、異なる育て方をしなければならない。
ゆえにこれからのビジネスを考えるにあたっては、自分たちが木を植えている土壌はどうなっているのかを知った上で、臨まなければならない。
土壌が激変していなければ、植えるべき木も育成法もさほど変わらず、よりよく育成するために新しい肥料を試すような---ビジネスなら新しい販促プランを試すなど----ちょっとした目先の変化、部分的な改善で、ビジネス全体が改善していけただろう。
しかし現代のビジネスが抱える大きな問題は、その土壌がまったく新しいものになってしまっているということだ。なにせ、新しい消費社会が来ているのだから。

以上。

土壌と木と育て方という関係の中で、今という時代の特性を鋭く切り取っている。

そう今はこれまでの価値観が180度変わる時代なのである。過去の常識が今から先には非常識にもなりえるのだ。

小手先の手法ではなく思い切った戦略、いいかえればどこまで過去を捨てられるか。そういう意味では身体が大きい大企業よりも身軽な中小企業の時代ともいえる。

“中小企業だからこそ「ひと」を軸にしたビジネスが起こしやすい、だからもっと自信をもつべき”本書で小阪氏はそう教えてくれている気がした。

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