アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

つながりをデザインする、コミュニティデザイナーの役割。

コミュニティデザイナー山崎亮氏の書いた「コミュニティデザインの時代」を読んだ。



古い感覚でいうと、デザイナーとはグラフィックデザイナーであったり、ファッションデザイナーだったり。
紙にしろ服にしろ、形にして初めてその価値が認められる存在だった。
その概念からすると、クリエイティブな世界に長年身を置いた人であればあるほど、コミュニティデザイナーという職業は理解しがたい存在になるだろう。

山崎氏は、コミュニティデザイナーを「ものをつくらないデザイナー」と定義する。
さらにいえば、ものをつくらないとは「ものの形をデザインしない」ということだそうだ。

それでは何をデザインするかというと、冒頭、タイトルに掲げた「つながり」なのである。

その昔、日本の各地にはムラがあって、人と人がつながる共同体があった。
その中で助け合い、分かち合い、毎日の暮らしが成り立っていたのだ。
それが社会が進化するにつれ、農村から都市に人が出ていき、つながる関係がどんどん希薄になってしまった。
つながりが無くなった結果はいうまでもない、金銭的には満たされても精神的にはどんどん孤独になり幸せを実感できない世の中を生んでしまったのだ。

そういう意味では、「コミュニティデザイナー」とはまさに時代の必然から産まれた職業といえるのかもしれない。
なかでも山崎氏はそのトップランナーといえる存在だ。
地域の人とともに、人と人が活き活きとつながるコミュニティを再生する。その実践例も多い。

本書では、その山崎氏がコミュニティデザインに関わるようになった経緯、つながりをデザインするとは具体的にどのようなことなのか、その作業はどんなプロセスを踏むのか、など今コミュニティデザインを推し進める第一人者ならではの知見、経験によって蓄積されたノウハウを知ることができる。

「つながり」はコミュニティデザインの世界に限らず、あらゆるビジネスシーンで大変重要なキーワードになっている。
なぜ今「つながり」が重要なキーワードなのかを知ることにより、これからのビジネスにおける、あるべき自身の立ち位置を知ることもできる。
この感覚を持てるかもてないか、その差は今後の人生を大きく左右する要素になるのは間違いない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://adrunner.blog38.fc2.com/tb.php/1246-304f2c50
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad